イーディーピー（7794）

人工ダイヤモンドの製造に不可欠な原料である「種結晶」を製造・販売する。近年、その需要の高まりとともに成長を続けている同社は、日本やインドに続き、新たにベルギーに子会社を設立し、欧米市場への本格的な参入を計画している。種結晶は、人工ダイヤモンドの品質を左右する重要な要素であり、同社はマイクロ波プラズマCVD法でダイヤモンド宝石を製造する際の原料となる種結晶を製造・販売を行う。今回の欧米市場への進出は、同社の事業規模を拡大し、さらなる成長が見込めそうだ。

今期第1四半期において、LGD市場の価格低下や、自社のユーザー開拓不足により、種結晶売上高が大幅に減少。しかし、基板・ウエハ関連の売上は、国内外の需要増により前年同期比で約3倍に増加している。LGD市場の変動に対応するため、インドに現地法人を設立し、販売網の拡大を図る方針との事。AIのXENOの評価もB+とやや手厳しい厳しい状況であるが、ポジティブな要素も内包しており、新たな事業展開やコスト削減策など、今後の成長に向けた取り組みに期待したい。

株価は7月中旬から調整の段階にあり、一連のショック相場を景気に下げ止まったと見られ、これを機にリセットされたような形であると言えよう。その後は緩やかな角度で値戻しを継続してきた。一目均衡表の雲(抵抗帯)の中に入った事で強弱感の対立が予想されるが、雲自体は薄い。節目1000円を超えて、25日線を支持線として雲抜けを果たせば重しが取れ、より一層上値が軽くなってくるものと見る。その場合、次のハードルは75日線、100日線になってこよう。