バリューHR（6078）

健診代行や健保に関するシステム・サービスを提供する。それぞれバリューカフェテリア事業、HRマネジメント事業に分類されており、主力は前者。コロナ禍によって国民の健康意識は向上しつつある。企業も人材は売り手市場で転職が盛んになりつつある中、自社人材を囲い込むために福利厚生を充実させており、これらが原因となって健診需要は今後も増加するであろう。健保に関してもDX（デジタルトランスフォーメーション）化の促進を図るために同社のバリューHR事業の引き合いは強まりそうだ。

8/14には中間決算を発表。利益面はすぐれなかったが、同社の業績は下期に偏る傾向が見られる。健診が7月から12月にかけて増えるからである。この基調は一層強まっているようで、下期から本領を発揮してくることが想定される。試しにAIのXENOで下期（4Q単体）の業績を分析してみたところ、大幅営業増益予測（+52.32％.+1億円の増益.2Q実績値との比較）とのことであった。今後の業績推移に大いに期待がかかる。

株価は1600円前後のもみ合い商状を経て上放れ。上掲の2Q決算が発表されたことでアク抜けが意識され、業績向上の期待が高まり買い安心感を誘っていると見た。直近では出来高が急増しており、モメンタム（勢い）を背景とした株高は今後も続こう。ただ、今後高値圏で再びもみ合った場合はシコリ玉の形成による上値の重さに注意したい。月足チャートでは9ヶ月線と24ヶ月線のゴールデンクロスが示現しており、22年高値の1759円を突破し上場来高値を更新する日もそう遠くないのかもしれない。