幸楽苑（7554）

ラーメンチェーン「幸楽苑」を展開する。近年は路面店の営業時間延長やアイドルタイムのセットメニュー拡販といった取り組みが奏功し、想定を上回る客足が伸長している。同社は、従来の顧客層に加え、メガ盛り系メニュー「メガたんめん」などを展開することで、新たな顧客層の開拓にも成功しており、売上拡大に貢献している。また、不採算店舗の整理を順調に進めており、積極的な構造改革を進めることで収益基盤の強化を図っているようだ

8/8/の今期1Q決算では売上高65億8200万円(前年同期比同期6.3％増)の増収、経常利益は1億3700万円(前年同期は経常損失4億6500万円)となり黒字化に成功している。人件費や原材料などのコスト増を価格転嫁する事に苦戦している感もあるが、上掲の通りロードサイド店舗の営業時間を23時まで延長した事が売上を押上げ、通期会社予想計画に修正はなし。AIのXENOの直近決算分析を見ても営業益予想を前期の3000万円から6億円に増大としており、達成されれば増加率は1718.2％にも達する。

株価はショック相場から順当に値を戻してきたが8/27に1278円を付けてからは調整のフェーズとなっていた。9月末に入って上値を抑えてきた25日線を超えた事で、上値の軽さを取り戻しつつあるものと見る。今後は、前回押し戻された1280円付近のハードルを超えられるかが鍵となってこよう。突破の暁には一目均衡表の雲(抵抗帯)を抜け、75日、100日、200日線と混線する壁を一挙に抜けるなど、視界が晴れるような展開も十分可能性として考えられそうだ。