ザインエレクトロニクス（6769）
ファブレス半導体メーカー。顔認証や体温検知などに強み。
先日はデータサーバのデータ伝送の次世代通信規格に対応した超高速通信用通信用光半導体チップセットの実現を発表。これは消費電力の大きい光通信用DSPを不要とする世界初のVCSEL対応光半導体で、データセンターの光通信線路での活用が期待されるものだ。また、3月には中国企業とAIサーバー等のデータサーバー事業への新規参入のため子会社を設立済み。また、同業の事業を手掛ける業績好調のフジクラ（5803）は高値圏を推移中だが、比較すると同銘柄は指標面で割安感がある。チャートは三角持合いで推移中で押し目は注目。

アイビー化粧品（4918）
高級スキンケア化粧品メーカー。
9月に今期営業利益予想を2億8000万円から4億5000万円（前期比2.4倍）に大幅上方修正。レギュラー製品の売上が伸びているほか、原価率の低い製品の売上構成比が高くなっていることを勘案した模様。下期で大型新製品の投入を行う予定もある。さらに昨日は「Nrf2活性化剤」に関する特許を取得したことが明らかに。これは抗老化作用の働きに注目され、今後は化粧品や健康食品市場での活用や、医薬品分野へのライセンス利用が期待される。前場の出来高は直近で最高水準となり大幅高。

キッツ（6498）
総合バルブメーカーで国内トップ。建設・プラント向けに強み。
8月に発表の24年12月期2Q累計の経常利益は前年同期比1.5％増の73.4億円となり、事前の5.5％減益予想から一転して黒字着地となった。価格改定の効果が出たことや為替の影響が大きい模様。前期に続き今期業績も最高益上乗せ予想を立てており、達成ベースで推移していることは好感されよう。また配当利回りは3.5％超、PER：9倍台、PBR：0.8倍台と割安感も魅力の銘柄だ。