ラクス（3923）
クラウドやIT人材派遣事業を展開。メール管理と経費精算ソフトが主力。
8月に発表の1Q業績は売上高が前年同期比で＋35.4％と高水準。また、広告宣伝を費用対効果を踏まえて機動的に調整したことで営業利益は同＋125.5％の大幅増益で着地。前期でインボイス制度や電子帳簿保存法が追い風となり、顧客数の増加に成功したことが今期の押し上げに繋がっている模様。配当は毎期増配の方針で今期も13期連続の増配を計画。好業績を背景に、200日線割れの時価は押し目監視で見ておきたい。

I-ne（4933）
ヘアシャンプー「YOLU」「ボタニスト」が有名。美容家電も手掛ける。
今週は、化粧品企画・販売のトゥヴェールの子会社化を発表。三井住友銀行から100億円の資金を借り入れトゥヴェールの全株式を101億円で取得する。この買収でサプライチェーンの効率化や新商品開発の強化、収益力向上を狙う模様。併せて、I-neの美容家電の生産委託先である東亜産業の子会社を10月末に買収することも発表している。輸入仕入コストの上昇の影響を軽減させ、収益力を抜本的に改善させることが狙いのようだ。株価は一目均衡表の抵抗帯を突破。

タウンズ（197A）
迅速抗原検査の体外診断薬の大手。コロナやインフルなど呼吸器感染症に注力。
今年6月にスタンダード市場に新規上場。1987年の創業から感染症の抗原検査ではパイオニアで、国内で高シェアを誇る。新型コロナやインフルエンザは間もなくの流行期入りが予想されるが、同社は同時検査薬の抗原検査キットに強みを持っているため業界でも優位性があると見て注目。また、足元で流行中のマイコプラズマ肺炎の抗原検出キットも扱っている。株価は昨日の大幅高から本日調整。