AVILEN（5591）

AI（人工知能）とデータ活用技術を中核としたソリューションを提供する企業。自社開発のAI技術を活用し、企業のDX化を支援する「AIソフトウエアユニット」と、組織の変革を支援する「ビルドアップユニット」の2つの事業を展開している。特に、AIに関する教育サービスは、企業の人材育成に貢献しており、AI人材の育成にも力を入れている。AI分野における人材不足に対応した事業展開も注目に値しよう。これらの取り組みを通じて、未だ拡大の余地がある日本のAIの普及の縁の下の力持ち的な存在となっていきそうだ。

11/14発表の直近3Q決算では売上高8億8800万円(前年同期比同期35.1％増)の増収、売上総利益は6億1300万円（同35.3％増）と増収増益となり堅調な着地となった。内容としてはAIソフトウェアが大きな伸長を見せ、活況な市場環境を下地として昨年対比で69.7％増と良好な数字を残したものと見る。AIのXENOによれば同社に影響のある社会トレンドにはAI利用拡大がプラス成長の大きな推進剤になるものと指摘している。この分析は特筆に値しよう。

株価はショック相場の下落以降、一定の上昇を見せつつも軟調な展開が続いていた。だが10/28に836円を付けた後は同株価をボトムに底堅さが見られ始めている。11/15前場ザラ場(執筆時)の時点では大陽線で25線を上抜けている。上掲の通り決算結果も良好と言えるため、今後は再評価が進む可能性も十分考えられそうだ。次の関門として頭上を走る75日線、100日線が意識されてきそうだが、両関門をクリアできれば一気に視界が広がり上値を追う展開も見えてくると読む。