雪国まいたけ（1375）

まいたけをはじめとするキノコ類を栽培・製造・販売。自社開発の栽培技術により、高品質なキノコを安定的に供給している。特に、健康食品としての機能性が高いとされるまいたけの研究開発にも力を入れており、その機能性成分であるMDフラクション®を配合した健康食品などを販売。2025年4月には、社名を「ユキグニファクトリー」に変更し、新たなスタートを切る。また、近年ではマッシュルーム事業に注力しており、2023年12月にはマッシュルームを取り扱う海外事業会社を傘下に収めるなど、事業領域の拡大を進めている。

11/7の2Q決算では増収増益を維持、当期利益は15億7000万円(前年同期比同期14.9％)と2ケタ成長で着地した。同社の中期経営計画によると、国内成長を土台にしつつ新たに取得した海外企業のPMIと他のターゲットの探索する事によってグローバル展開を目指すとしている。この展開により2028年3月期には売上高は420億円超、海外売上収益比率を6～7％程度を見込む。世界のキノコ市場は2023年に1725万トンで2032年には3204万トンに成長するとの調査結果もあり、今後の同社の事業拡大は続くものと見る。

株価は足元のごく短いスパンで見ると一見平行線にも見えるが、本年4月からの半年以上の目線で見てみると8月のショック相場を除き概ね緩やかに下値を切り上げてきている。上値も切り下げが緩やかに進んでおり三角保ち合いの状況と言えそうだ。目先では節目1000円、一目均衡表の雲(抵抗帯)上限に加えて、75日線100日線がサポートしており下値不安の材料は乏しそうだ。サプライズなどを待ちつつ中期的な目線で注目するのも一考であろう。