まずは、結論からお伝え申し上げましょう。
この局面でご留意いただきたいのは、下記4点です。
ご確認・ご認識ください。

【タイミング的には突っ込み買いの好機と見る】
【今回の下落局面での主力級大型株群の突っ込み買いは避ける】
【既に保有している銘柄群のナンピン買い増しの優先順位は低い】
【大型株の突っ込み買いなら米国株の戻りの方が速いとの印象】

「突っ込み買い」は、「安く買って高く売る」という投資行動の基本中の基本である、「安く買う」事を狙う投資行動です。

株式投資の「時間軸」を「10」とするならば、かなり大雑把に分類すると、「安く買う」に該当する時間軸は「10のうち1」、「高く売る」に該当する時間も「10のうち1」、それ以外の大部分にあたる「10のうちの8」は、「待ち」の時間です。

つまり、「安く買う」に該当する時間軸「10のうち1」は、将来的な株価上昇を見込んで、買い仕込みを始める「好機」と申し上げて宜しいでしょう。
【タイミング的には突っ込み買いの好機】と見ます。

「突っ込み買い」を行う「タイミング」については、「全体相場の大幅下落時」を「目安」とする事が一般的ですが、
「突っ込み買い」の対象としては、元来、日経平均やTOPIX等の株価指数先物やETF等、「指数」を狙う事がセオリーでした。
もうちょっと拡大解釈すると、「株価指数との連動性・相関性の高い主力級大型株群」こそが、「突っ込み買い」の対象として「妥当」とされてきたわけです。

しかしながら、今回の全体相場の大幅下落の「キッカケ」は、主に、米国の関税政策の行方が不透明で、その影響を見極め難い事から、直接的な影響を受けやすい、半導体関連、自動車関連辺りから始まった「リスクオフ」です。
これが、投資マインドやセンチメントの悪化・後退を招き、相場全体に拡大してしまったがゆえの大幅下落です。

つまり、全体相場の方向感が見極められない為に、「指数」への「突っ込み買い」は危険で、かつ、「キッカケ」部分にあたる、半導体関連や自動車関連など、【主力級大型株群の突っ込み買いは避けるべき】局面と考えます。

既に保有している銘柄群のナンピン買いに関しては、「タイミング」が時期尚早と考えます。
なぜならば、「有事」の際には、上掲のように元来、「指数」や「主力級大型株群」の売買が優先されやすいからです。

もう少し嚙み砕いて申しげますと、全体相場の下落に連れ安した中小型成長株群は、「売られるタイミング」は「連れ安」だけに、「ほぼ同じタイミング」となりやすいわけですが、「突っ込み買い」が向かうタイミングは、指数や大型株群よりも「タイミングは遅れがち」となる傾向が見られます。

つまり、「突っ込み買い」しても、指数や大型株群と比較して、株価の戻りに時間がかかってしまう可能性を認識しておかなければならず、だからこそ、【既に保有している銘柄群のナンピン買い増しの優先順位は低い】という事になります。

米国の関税政策は、MAGA＝Make America Great Againという「米国第一主義」の一環です。
米国を利する為の様々な政策が、多くの波紋を生みながらも進められるわけですから、米国の利益が増えるのであれば、「突っ込み買い」対象としてしての大型株の買い仕込みには、むしろ、日本株よりも米国株の方が「妥当」と考えます。

本日は取引終了後に、好決算を発表したブロードコムの株価が急伸し、NASDAQ 100先物も買い優勢となっています。
【大型株の突っ込み買いなら米国株の戻りの方が速いとの印象】です。

動画「ASUNARO CLUB」でも、「突っ込み買い」の実践について解説しておりますので、併せてご参照ください。



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