私も片棒を担いだ【仕手戦】のお話
【仕手戦】、個人的にはキライじゃありません。
むしろ、好きな方かも。。。
30年も前のお話なので、かなり記憶はあいまいですし、決して威張って語れる話では無いと認識してきたので、大勢の関係者の名誉をお守りする為にも、特定できそうな社名や人名や銘柄名について触れる事は差し控えたいと存じます。
私にとっての【仕手戦】は、バブル崩壊後の1995年です。
当時の私は、とある準大手証券の国際営業部の営業マン。
表向きは、外資系の投資顧問会社や投信会社に対して、所属していた会社のリサーチプロダクツをご紹介し、その見返りとして、株式の売買注文を受注して、売買手数料を稼ぐ事が仕事でした。
とはいえ、既に外資系証券会社や、外資系運用会社が、多数、日本に拠点を構えて、日本株投資を行っていたので、「専門的な」リサーチチームを擁する外資系勢に比べて、依然として「株屋」体質の抜けない日系の準大手証券のリサーチが勝てるわけもありません。
そこで私は、「営業」よりも「取次」に徹しようと考え、東証非会員の外資系証券会社と、東証は会員だけれど、大証や名証は非会員という外資系証券会社の、売買注文を「取次ぐ」、トレーディングに特化しようと考えました。
上司から、会社から指示されたわけではありません。
つまり、ファイナル(最終顧客)にアプローチすべく「営業」するのでは無く、ブローカーのブローカーとして「トレーディング」に特化しようと、あくまでも、自分自身の「身の振り方」を考えたわけです。
当時は手数料自由化前だったので、売買手数料が一律で、ブローカーブローカーの手数料はファイナルの5分の1。
つまり、ファイナル(最終顧客)相手では無く、ブローカーブローカーで手数料を獲得するには、5倍相当の売買注文を受注する必要があったわけです。
でもイケる、という、根拠の無い漠然とした「自信」はありました。
とにかく、外資系証券会社を総当たりするつもりで、特に、外国人トレーダーが集まるBARに毎日のように顔を出して、自分の名前を売り込んでいきました。
ちょうど、米国を代表する超大手運用会社が、ローム、村田製作所、オムロン、青山商事、任天堂など、「大阪銘柄」を買いまくっていた時期で、その注文がとある英国系証券会社に大量に発注されている事を知り、まずは、それらの注文群だけで、毎日てんてこ舞いになるほどの注文を受注する事ができました。
そんなおり、所属部署の先輩から、とある東証非会員の外資系証券会社へ同行訪問するように指示され、売買注文は、その先輩営業マンを通さず、直接木村に発注してもらう為の名刺交換だけだから、と説明されました。
「木村さん、リサーチは要らないから、木村さんの目から見て、外国人の買いが向かっているな、と思った銘柄を、日々の場況とともに、ご連絡くださいな」とおっしゃるので、私の受注した外国人投資家についての情報は、守秘義務があるので一切お話できません、ただし、●●証券の他市場銘柄の手口は、おそらく全てが私経由で、外国人投資家勢からのご注文です、とご説明しました。
先輩の「顔」もあるので、御社の担当営業は、あくまでも〇〇であって、私はトレーディングだけです、と申し上げたところ、先方は、いや、それじゃあ困る、木村さんが全ての窓口となってほしい、との事。
ついては、XXXXという銘柄についての見解を聞きたいので、リサーチを連れて再度来社されたし、と要請されました。
いやぁ、面倒くさいなぁ(笑)。
しかし、この東証非会員の外資系証券会社こそが、【仕手戦】の売買注文の「取次」会社のひとつだったのです。
要は、私が信頼できる相手かどうかを、先方は「首っ引き」したワケですね。
もう、凄いのなんの、「じゃあ、それ、成行250万株買い」、とか、板(売買状況)をストップ高までお伝えして、「はい、木村さん、全部買った」とか、目が点になるような、手のひらが汗ばむような注文がポンポンと出てきます。
そんなある日、新しく、どこかの支店の営業部長から、国際営業部に転属なさってきた大先輩に、「今夜、ちょっと一杯イケるかね?」と切り出されました。
そのお酒の席で、「この名刺をね、木村君に渡してほしいと言われてね。」と渡されたのが、角の無い和紙に、相場師として有名なK氏のお名前が!
「私とK氏の関係は聞かないでくれ」
「木村君の話をしたら、無言で名刺を渡してくれと言われただけだから」
バブル崩壊後に、新たな「会」を作って動き始めたと噂されていたK氏が、お会いした事も無い私にお名刺をくださる、というのは一体どういう事なのか?
「木村君のお客先(特に前述の東証非会員の外資系証券会社)にも、K氏関連の注文が発注されているという事だろうね」
私は、あくまでも、トレーダーとして、客先の指示どおりに、市場への取次(トレーディング)を行っただけですから、完全に「合法」で、なんら違反行為に抵触してはいませんでしたし、そこに一片の疑念もありませんでした。
ただ、悪賢い奴(失礼)は、どこにでも、すぐ側にでもいるワケで、私がデスクを離れて帰った後に、私のデスクをこじ開けてブロッター(売買注文状況)を盗み見して、それを、所属していた証券会社の副社長に報告した他部署の輩がおり、副社長はその晩に全支店向けに、ある銘柄を翌日の寄り付きで買うよう指示。
翌日、大量の買い注文が、所属会社の各支店から発注されている事を、私はどうしても、客先にお伝えする必要があり、私からその報を受けた客先は、買い気配で始まったその銘柄を、事もあろうに、私に対して「全部売れ」と発注。
「うわぁ、全部売られた!」という悲鳴が聞こえ、「誰だ、ウチじゃねぇか!木村、お前か?」
「はい、私です。客先からの委託注文ですから。」
しばらくして、怒り心頭の副社長が私の席に向かって来たのを、株式部長をはじめ、各部署の部長クラスがなだめ留めたのが見えました。
「お前達が買えと言ったのに、なぜ、そこを目掛けて国際部が売るんだ?」という怒号の中で、私にK氏の名刺をくれた大先輩がこう言いました。
「木村君、今日はもう帰れ。後は俺に任せてくれ」
その後、その大先輩は、程なくしてどこかの支店に転属。
副社長に買いを進言した輩4~5人もトレーディングルームから姿が見えなくなり、私も、たまたまとある外資系証券に移籍が決まり、96年の5月末で同準大手証券を去りました。
個人的には、【仕手戦】に係る売買注文・執行自体に違法性は無いものと、未だに考えています。
CEO大石もご指摘申し上げているとおり、旧態的でグレイな【仕手戦】はとっくに終焉しており、例えば、投機的な売買を得意とするヘッジファンド等による、「組織的・戦略的・機械的なトレーディング手法の一環」へと変化しています。
ただし、それらの周りに群がる「野次馬勢」や「ちょうちん筋」の情報伝達方法が「風説の流布」に該当したり、恣意的な根拠で大量の売り買いを行う事が、「相場操縦」等の違反行為に抵触したりしてしまう可能性はあります。
会員様各位が、あくまでも自己責任に基づき、「ちょうちん」売り買い程度に留めて、【仕手戦】の醍醐味の「端っこ」程度を覗いてみるくらいのスタンスであれば、【仕手戦もどき】は何ら問題無くお楽しみいただけるものと信じてやみません。
執筆:木村泰章
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個人的に注目している銘柄
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仕手戦上等!大仕掛け銘柄
●●●(****)
詳細はコラム下部をチェック!
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私のコラムで紹介した銘柄
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◆ソシオネクスト(6526)
本日も銘柄ご紹介後の高値を更新。
2か月半で110%超の値上がりとなりましたので、利益確定を優先しましょう。
4月7日のご紹介時からの高値騰落率111.04%。
◆ククレブ(276A)
本日も高値更新!
かなり過熱感が出て来たので、6000円以上の水準は利確優先と致しましょう。
4月22日のご紹介時からの高値騰落率72.92%。
◆日本ケミコン(6997)
遂に1200円どころが射程圏内!
出直り基調が続きますが、まだPERは5倍台です!
4月4日のご紹介時からの高値騰落率47.17%。
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単発スポット銘柄の見解
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◆≪【ご新規様限定】ダイヤモンドバブルマネー銘柄≫
銘柄公開後の高値を更新!
今週中にも第1利確ポイントに到達しそうですね。
◆≪株ドクターマサトのテンバガー銘柄≫
第1利確ポイント目前!
Go Go!
~【絶対に売ってはいけない大仕掛けイベント】~
大口筋Xが介入している銘柄を「仕掛け前の仕込み時」と見るタイミングで、緊急・大公開!
アナリストが仕入れた情報を元に推奨するもので、仕手戦のような大相場に発展する可能性が高い銘柄です。
一言で【仕手戦上等の強気買い】です。中小型の強いこの地合いで活用しない手はないでしょう!
(※踏み上げられる可能性がありますので絶対に売りから入らないでください。)
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