■　vol.54 AIは何が出来て、何が出来ないのか？　■

人工知能の永遠のテーマのような話。

第三次人工知能ブームと言われている現在。
キーワードはディープ・ラーニング。
深層学習です。
学びの階層をミルフィーユのごとく重ねていく事で、猫の画像を見て猫だと判断する精度の向上が期待できるわけです。
自らを「人工知能ブリーダー」だと豪語する株式会社UEIの清水社長の講演に行く機会がありました。
なんともクレイジーで頭の良い方でした。
UEIでは、クライアントから自動化したいスキームをヒアリングし、人工知能に学ばせて納品する事業を大きく展開されてます。
そう、人工知能はもはや法人レベルまで降りてきている。
大石ややカルチャーショック。

ですが問題は山積みだそうです。
やはり、規制との戦い。
世界中が技術発展に躍起になっている中で、二の足を踏まざるを得ない壁がある。
個人情報だとか著作権ですね。
具体的には何が壁になっているか。
人工知能は自らを学習することができます。猫の話で統一すると、AIはその判断をより正確にする為、自らネットサーフィンし、沢山の猫の画像や文献を得ようとします。
その際、全ての情報を蓄積して良いのか悪いのか？
また企業がAIにディープ・ラーニングさせようとするとき、自社のビッデータを了解して良いのか悪いのか？
今の日本では海外と比べるとそのへん、やや不自由だそうで。
すでにクリアしている海外企業がバジバシAIのレベルを上げている中、勝負していくのはとても厳しいようです。
どのセクターでも言えますが、規制体質の日本はスピード感がないですね。
私はそのところ、長所であり短所とも言えると感じています。

人工知能と言えば、
私はやはり、ゲームですが(笑)
一般的に真っ先に思い浮かぶのは自動運転でしょうか。
例えば、配車アプリUberでタクシーを手配すると、無人タクシーが迎えに来て、目的地まで運んでくれる。そんな未来を目指しているのでしょう。
ここでも残念ながらイーロンマスク氏のスピード感に対して、一歩二歩出遅れてる感が有りますね。
相場では度々材料で耳にする人工知能関連。
少し勉強しただけでも、思惑の域を脱してないことに気づけます。
大相場をやるには色々と解決すべきレイヤーがまだまだ何層もある。
この、テーマ。
深追いはもう少し先の方が賢明かもしれません。
ディープ・ラーニングの自由度が増して、本物の人工知能ブームが来たとき相場も我々の生活も大きく変わるかも。

人工知能と言えばもう一つよく言われる「仕事がなくなる説」
私の考えでは、無くなるのは事実ですけど、それでいいと。
だって人工知能を操るのは結局のところ我々です。
育てるのも我々。
複雑なルーティン作業がなくなって、時間の余白が増えると考えてみましょう。
例えば弁護士。
クライアントのヒアリングや裁判は人間がやる。
膨大な判例を洗い出す作業や、資料をまとめるのは人工知能にまかせる。
この場合事務員は必要なくなるかもしれませんが、そもそもどうしても人間がやるべき仕事なのか？と考えてみます。
人工知能のほうがはるかに効率、精度、共に適しているように感じます。
人工知能に仕事が奪われるのではなく、奪わせて、人間にしかできない作業に人間は専念する。
空いた時間は人生を楽しむために使っていこう。
そう考えた時に、改めて同テーマに対して非常にワクワクしてしまう自分がいます。
株取引も人工知能が着々と取り入れられてます。
賛否両論ありますが。
ビッグデータの分析は、正直人工知能に分があるかもしれません。
しかし、根本的に人間が作り出してる以上、数字だけでは測れないのが面白いところ。
全てが人工知能化するとは。今の所考えられませんが如何でしょうか。

人工知能にできないこととは何かという部分。
完全なる独り立ちという答え。

映画のイメージが抜けない私は、どうしてもターミネーターの世界観が払拭できずにいますが、このテクノロジーの本質が武力向上にない事をただただ、祈るばかりです。

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