全体フォロー:さらなる円安トリガー、そして投資家へのメッセージ
【為替市場と資金移動の最新動向】
4日連続で円安が進み、対ドルで152円台へと突入しました。円売りの動きは、キャリートレード復活という形でレバレッジ資金が加速している印象です。新内閣発足で日銀の金融政策期待がやや後退し、リスクオン型の円売りが優勢となっています。この結果、短期資金が輸出株へと流入しやすくなっていますが、やや加熱気味な様相も感じられます。
【政局の変化と追加材料】
今後さらに円安が進行する可能性を考える際、大きなトリガー候補として自民・公明の連立解消が挙げられます。仮に連立が解消されれば、政局の混迷が市場に不安要因として映ることとなり、円安圧力が強まることも予想されます。ただし、そのような変化が即座に実現するかどうかは現時点では定かではありません。あくまで“可能性”として捉えておく姿勢が肝要です。
さらに、日米両政府は今月28日に日米首脳会談を開催する方向で調整に入ったと報じられている。
トランプ大統領に対し、為替介入国との印象を与えたくないとの思惑が働く可能性があり、財務省としても当面は円安を静観せざるを得ない状況にあると考えます。
【日経平均と体感相場】
日経平均株価は上昇を続けていますが、体感としてはその恩恵を受けにくい相場と感じる方も多いはずです。資金が為替関連の銘柄や輸出株へ偏る一方で、為替に影響を受けにくい内需関連(中小型成長株)やディフェンシブ株への資金ローテーションが進行する局面も予想されます。
こうした移り気な市場は、ある意味で“もどかしさ”が漂う時間帯となりますが、変化の波が広がれば、次第に体感の良い相場へと進化する可能性があります。
【テクニカルをチェック】
日経平均は25日移動平均線(執筆時:44,857円)から約7%かい離しており、過熱感が意識されやすい水準にある。
一方、グロース250指数は25日移動平均線(執筆時:758.35pt)に向けて下方から接近する局面にあり、出遅れ感が意識されやすい。
相対的に見れば、グロース市場は買い向かいやすいタイミングに差し掛かっている。
【会員様へのメッセージ】
現状の円安進行や政局観測、日銀のスタンスを踏まえると、値動きの激しい相場がしばらく続く可能性がありそうです。そのため、“短期の熱狂”に右往左往するよりも、冷静に銘柄選択し、流れの変化に合った投資戦略を重視したいところです。特に輸出関連で利益確定が進む局面や、一時的な資金ローテーションに注目しつつ、内需・ディフェンシブ株へのポートフォリオ再点検も視野に入れておくと、無駄なくチャンスを掴めるでしょう。
さて、ここまでご説明したとおり、市場の行方は政策次第で再び大きなうねりを見せる可能性があります。相場観に自信が持てない時ほど、基本に立ち返り、余裕ある軽めのポジショニングで次の波を待つ姿勢が大事です。時には“外野のヤジ”を笑い飛ばす余裕を持ちましょう。
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