インフレ期待ではなくインフレが実現する!?
3月相場も波乱含みで乱高下する相場でしたが、巷で騒がれているような大暴落などは訪れず、至ってボックス相場と言える動きでした。
年初からの値動きを日経平均を参考に比べてみると、
1月 高値 19615 安値 18650 値幅 965
2月 高値 19519 安値 18805 値幅 714
3月 高値 19668 安値 18932 値幅 736
となっており、この間の為替ドル円は1月の高値118.60円から、直近の安値110.10円まで大きく調整したと言うことができます。
為替水準の割には日経平均の調整幅は小幅に止まったと考えられ、日銀の下支え効果をふまえても地合いは確実に良化していることを表しています。
ご覧の通り、年初からは高値安値を切り上げており米国株ほどの派手さは無いものの着実な下値切り上げの動きとなっています。
実感としては市場の膠着感が強く、近視眼的に見ると同じ水準で株価が上下しているように見えるかもしれませんが、足元で為替が底入れしてきたと仮定するとここから先の日本株が上値を切り上げることも期待できそうです。
市場で話題となるインフレ期待は浮かんでは消え、浮かんでは消えといった状況ですが、当コラムで取り上げてきたようにガソリン価格の値上がりや4月からの電気・ガス料金値上がり、その流れは食料品にまで波及しています。
直近のドル売りの流れで円高が進む一方で、新興国・資源国通貨が買われており、資源価格は再び上昇を始めました。
UBSアジア太平洋株(1390)のETFなどもおもしろいかもしれません。これはつまりリスク資産に資金が流入してきたことを示しているのです。
ここから先は比較的大型・中型の銘柄にも反発の機運が高まってくるかもしれません。そうなると大阪チタニウム(5726)や三菱マテリアル(5711)ですね。
現在はリスクオンなら株高、リスクオフなら債券高とひとくくりにすることはできず、ヘッジファンドをはじめとするグローバルマネーは株、債券、通貨、金、原油、商品先物…ありとあらゆる投資対象先を駆け巡っています。
何度も指摘してきたように、各国の金融緩和で世界中の債券市場がバブル状態になっており、機能不全に陥っているからです。
現在は当時の米レーガン政権下でFRB議長を務めたグリーンスパン氏の流動性供給策の効果が出たいた2006年〜2007年時を思い起こしていただければわかりやすいかもしれません。
私は溢れ返ったマネーが日本株に流入してくる機会が早晩のうちに訪れると思っています。
【 相 場 の 格 言 】
『万人があきれ果てた値が高下の界なり』
それでは、また会員様の喜びの声が聞けることを楽しみにしています。
執筆:加藤あきら
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