指数の大台突破と企業決算
本日は日経平均が4/3以来となる19000円台を回復し、昨日大きく下落したマザーズ指数も1000ポイントを奪取してくれました。
指数の大台突破は投資家心理の改善に追い風をもたらしてくれますので、強気に転じてきた方も多いのではないでしょうか。
欲を言えば、マザーズ指数には全戻しを期待したのですが、昨日の下げを主導したGNI(2160)の戻りが弱かったのが敗因かもしれません。
今日は特に金融セクター主導での上昇でしたのでTOPIXも強かったですね。
大きく出遅れていた金融・外需株の見直し買いが顕著で、売り方の買戻しも巻き込んで、しばらくは企業決算の数字確認とともに戻り歩調が続くかもしれません。
今日は引け後にサンワテクノス(8137)やアーレスティ(5852)など幾度となく当コラムなどで取り上げてきた銘柄が決算発表してますので、市場の反応が楽しみです。
中でも特に驚いたのがキャノン電子(7739)の1Q決算です。
本決算発表の企業に紛れて12月期決算企業の1Qも発表されてますが、注目なのは計画に対する序盤の進捗率です。
4/20の日本経済新聞で「キャノン(7751)の営業利益が前年比でほぼ2倍になった」という記事が出て、足元でも高値更新してきたのですが、どうやら明日のキャノン決算とそれに対する市場反応はこれから出る日本企業の先行指標としても注目しておく必要がありそうです。
また、決算シーズンを乗りこなすためには決算内容を読み解くことも必要になるかと思いますが、重要なのは発表前の株価の位置になりますよね。
市場が織り込んでいるのかいないのか、市場コンセンサスに対しての着地がどの程度なのか。
例えばですが、日神不動産(8881)のように10期ぶりの最高益更新とかになると、会社が大きく様変わりしたことを表すので、好感されることが多いわけです。
ただし、しっかりと業績変化に至った要因を分析することも必要で、今回のように期ズレが寄与している場合は買いが長続きしない場合がありますので注意が必要です。
昨日上方修正を発表して高寄りしたNSW(9739)のような場合ですね。
基本的に決算は実際の数字が出てくるので、普段よりも強気弱気の心理が過剰に振れやすくなります。
覚えてますでしょうか?
昨日の相場の格言は『成功の鍵となるのは、自分の感情にどう対応するかということである。』(笑)
ですから、上昇の流れに乗れたら高望みしないことがうまく立ち回るコツです。
続々と好決算が発表されてどれに乗ったらいいんだと目移りしてしまうかもしれませんが、くれぐれも「利食い千人力」と肝に銘じて臨んでいきたいですね。
【 相 場 の 格 言 】
『トレーディングはメンタルなゲームだ。大衆は、自分たちがマーケットに立ち向かっていると勘違いしている。実際は自分との戦いである。』(byシュワルツ)
それでは、明日に希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆:加藤あきら
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