絶対に見逃せない注目テーマ
先週末の米雇用統計発表をうけて米債金利が低下したことで、今日は思った以上の円高環境でスタートを強いられました。
ところが、今の日本株の内需系は本当に強いですね。
自動車や鉄鋼といった先週急反発してきた銘柄がことごとく戻り売りで押し戻された売り分をほぼ吸収してしまっています。
ピジョン(7956)や良品計画(7453)のようなグローバル内需株が新高値を更新しているのが背景にあるんだと思います。
これらは堅調な国内販売に加え、中国景気持ち直しの恩恵を受けやすい銘柄で、東アジア事業は2ケタ増益ペースと追い風に乗っています。
現在、このように追い風に乗る日本企業はたくさんありますが、私が注目しているのは今後の新テーマに乗る業種・事業は何かということです。
特にここ数年、総人口に対する高齢者の割合が増加したことで、国内の介護事業市場の伸び率は拡大傾向にあります。
内閣府が発表資料によると、2015年時点での日本の人口は1億2,711万人で、そのうち65歳以上の人は3,392万人と、総人口の26.7%となっています。そして、50年後の日本は、国民2.5人に1人が65歳以上、4人に1人が75歳以上になると推測されています。
こうした動向を受けてか、介護事業にも明らかに変化の兆しが出ていることは最近特に感じます。
そう、注目テーマは「介護」事業に見直し機運が高まっていることです。
上記のピジョンや良品計画もただの身近な内需企業ということではなく、新天地に積極的に事業展開したことが投資家の見直し買いを呼び込んで株価30倍、40倍の大化けを果たしているのです。
そんな企業の中身を一変させるような大変革の波が介護業界にも訪れています。事業の拡大に有効的とされるM&A事情について業界動向を含めながら見ておく必要がありますので関連記事を紹介しておきたいと思います。。
日本の高齢化率は年々上昇傾向にあり、そのスピードは加速するばかりです。不景気でも、介護産業の市場規模は拡大する一方です。
短期入所サービス、グループホーム、通所サービス、福祉用器具など介護保険に対応している業種は、高齢者向け市場を支える医療産業や生活産業と並んで、今後も大きな成長が見込めると言われています。
加えて、2011年に改正された「高齢者住まい法」でサービス付き高齢者住宅への支援が手厚くなったことにより、介護施設や高齢者向けの住宅での市場競争が一段と激しくなっています。2013年には介護付き有料老人ホーム、住宅型有料老人ホーム、健康型有料老人ホームの施設数が8,499ヵ所にのぼります。
法改正により有料老人ホームの対象が拡大した2006年と比べると、約4倍の数に膨れ上がりました。
介護事業のM&Aは有効的な成長戦略であると考えられています。
しかしながら、国内では業績不振や設備投資の負担などが理由で、売却してしまう小規模事業者も多く(東京商工リサーチによる2016年1月〜12月 老人福祉・介護事業の倒産状況より)、エリア拡大を狙った大手が継続的に買収するケースが目立っているようです。
海外展開では、高齢化が進む中国のヘルスケア産業に目を向けている企業もあります。現地の関連会社へ出向き、事業の譲渡や資本提携の交渉をする動きが見られています。
介護事業は大手企業のシェアが低いため、M&Aニーズが高くなっていくでしょう。高齢化社会に目を向けて、介護事業をはじめとする老人福祉事業関連の事業所は増加しました。ところが、同業者との競争化が激しくなり経営が悪化した結果、倒産に追い込まれる事業所も増えてしまいました。
東京商工リサーチによると、2016年1〜12月の老人福祉・介護事業の倒産は年間108件を記録しており、2015年の76件と比べて増加しています。小規模事業者を中心に倒産する傾向にあるため、それを食い止めるためにもM&Aの必要性が今後も拡大していくと見られています。
介護事業サービスとは介護保険法を基に食事、着替え、洗濯など、日常生活に必要なサポートや援助を自宅や介護施設で行うサービスです。日本はこれらのサービスを必要とする人が今後ますます増え、世界でも類を見ない高齢国になることが予想されます。
団塊の世代を生きた人たち、そしてその背中を見て育った子どもたちがこれから直面するのが介護問題です。
大きな株式市場の流れの中にある小さな小さなきっかけは意外と身近な問題が出発地点だったりします。
本日で【ウルトラエクスパンション銘柄】は無事に募集終了となりました。ご参加いただける方ぜひご期待ください。
そして、明日から始まる【〇〇●●銘柄】も良い情報が入ってきました。こちらも乞うご期待です!
手前味噌ですが、夏を前にますますあすなろ投資顧問から目が離せなくなりそうですね。
【 相 場 の 格 言 】
『神の怒りに触れる相場でも、最後は需要と供給』
それでは、明日に希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆:加藤あきら
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