出来高上位に低位株が並ぶ異世界
朝方はイベントにちなんだヘッジポジションのショートカバーと思われる買い戻しで高く始まりましたが、9時半頃からは急速に失速してしまいました。
昨晩まではFOMCという市場イベントに気をとられていましたが、それに先立って発表された米5月消費者物価が予想外のマイナスになったことが市場サプライズとなりました。おかげで、ドル円は1円以上円高に振れ、日経先物も現在値近いところまで下げてました。
注目だったFOMCはほぼ市場予想通りの0.25%利上げし、それにプラスαで保有資産の縮小計画が提示されました。
年内はあと1度の利上げを見込み、足元で強弱まちまちとなっている経済指標は重視しない考えを示唆しています。
さらに、イエレンFRB議長の会見では「比較的早期に」バランスシート縮小を開始する可能性があるとの考えを表明しており、出口戦略のソフトランディングを目指しているとは思いますが、緩和縮小に向かっていることは事実ですから注視しておく必要がありそうです。
売り買いがいまいちパッとしない中で、パソナG(2168)やJACリクルートメントなどの内需・人材系銘柄にも物色の波が来始めたみたいなので、目先は動きが良いかもしれません。
最近はOakがらみやRIZAP関連、仕手系の噂がある銘柄などクセの強いものがよく上がっているために、相場に乗ってる感覚のある人は少ないかもしれませんね。
相場で我慢してる人が報われるというわけではありませんが、ここ2日で大きく水準を戻した小野薬品(4528)やユニー・ファミマ(8028)などの動きを見ると、上値追いの銘柄というよりも底値反転を狙うのにも妙味があるかもしれません。
そうなると、つっこみ買い候補で新安値銘柄の仲間入りしたエア・ウォーター(4088)などもそろそろ監視銘柄入りしておきましょう。需給は最悪ですが、M&Aにも積極的な優良企業です。
【 相 場 の 格 言 】
『相場の道は極に達するまで不変なり』
それでは、明日に希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆:加藤あきら
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