ドイツの飛行船
全体は小動き、マザーズ銘柄を中心に気を吐いた中小型株の躍進が目立ちましたね。
なんとなく後場の雰囲気が良かったように感じましたが、結局は引けにかけて往って来いの相場概況です。
特に波乱なく過ぎ去ってましたが、市場関係者の間ではある都市伝説が話題になっておりました。
そう、ドイツの飛行船です。
???の方も多いかもしれませんが、実は昨日6月21日は市場関係者の間で米国株暴落の予兆チャートとして知られる「ヒンデンブルグ・オーメン」が2年ぶりに点灯した警戒日だったのです。
史上最高値圏にある米国株の先行きに一抹の不安が生じはじめ、海外市場に対する出遅れや割安感をてこに日経平均株価が2万円まで駆け上がった日本株市場でも一部で警戒感が浮上していたのです。
「ヒンデンブルグ・オーメン」とは、1937年5月に米国で起きたドイツの飛行船「ヒンデンブルク」号の爆発事故に由来しているそうです。
この事故が同年7月の米国株暴落の予兆だったとする無理やりこじつけたような理論で、1995年に米数学者のジム・マイエッカ氏が考案。
52週高値・安値更新の銘柄数の関係、始値と高値の差の移動平均から短期騰勢を計るマクレラン・オシレーターなどから判断し、一度サインが点灯すると約41%の確率でパニック売りが発生、有効期間は40日程度とされるそうです。
ブルームバーグ・データによると、このサインは5月末に点灯して市場関係者の間で話題視され始めています。
そこから最近では点灯開始日が6/1、6/8、6/16、6/21と1ヶ月の間に何回点灯するんだ?と思うくらいの頻度で点灯しています。(笑)
たしかに警戒は必要ですが、普段からリスクをとっている以上警戒しておくのは当たり前のことだと思います。
ましてや、このままだと米国株が下がらない限りずっと点灯は続く可能性があり、それはいつかは下がるのかもしれませんが、少なくともそのヒンデンブルグのサインが点灯したからではないと思います。
何事も過信は良い結果をもたらさないですし、よく当たるとされるテクニカル指標だって勝率は高くありません。
あくまでもその時、その時の市場実勢や世界経済環境によって判断しなければならないのが投資というものの本質なんだと思います。
そういえば全然話は変わりますが、強力に監視しておきたい銘柄と出会いました。
いちおうご報告までに。
【 相 場 の 格 言 】
『天底を待つ心が必勝の道』
それでは、明日に希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆:加藤あきら
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