材料株乱舞に容赦ない利益確定売り
為替の円安が進んできましたが、日本株の反応は限定的となりました。
週前半の戻りのピッチが早かったことと、今週末が3連休であることも投資家の手を止めやすいのかもしれません。
また、来週は米FOMCをはじめ日銀金融政策決定会合、ECB理事会も控えてますので長期金利上昇を背景とした銀行株の戻りも一服してきた模様です。
その分、ここから来週にかけては短期目線での取引が盛り上がりやすい環境になると言えるのかもしれません。
銘柄選定のポイントは少ない資金でも動きやすい低位株とIPO株です。
直近で動きが出てきた【アンストッパボー銘柄】なども本日アフターフォローが配信されていますが、小型低位株の代表格ですから楽しみな形になってきました。
シンシア(7782)なんかも材料発表後に何日か経過して動いてきてますね。
一方で、先週あたりに活気づいていた銘柄群には利益確定売りが出されたのも特徴的です。
マザーズ指数だけでなく、東証2部指数も1%超の下げとなりました。
特に、9月入りしてからも強い動きが目立っていた五洋インテックス(7519)がストップ安になった他、EV・リチウムイオン電池関連の田中化研(4080)や菊水電子(6912)など過熱しすぎた銘柄がそろって値を崩した影響が大きいかと思います。
本日、各市場で値下がりランキングに入ってきたような銘柄はチェックしておいた方がよいと思います。
チェックすべきポイントは株価ではなく出来高。
足元で人気化していた銘柄が崩れると新興市場は地合いが悪化しやすいので要注意です。
主力株も物色対象が循環しているようで、コマツや日立建機、非鉄金属には利益確定売り、千代田化工建設(6366)やNTN(6472)などには買い戻しが継続しています。
市場の雰囲気が悪化したというよりはさすがに回復の一服感が出たところだと思いますので、明日あたりは押し目買いのチャンス日になるかもしれません。
市場の売買高をみても今週の初めから買い向かえた投資家は限られているかと思いますので、初動後の押しを狙っていくのが定石でしょう。
【 相 場 の 格 言 】
『蒔かぬ種は生えぬ』
それでは、明日に希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆:加藤あきら
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