〜滞留マネーがクジラの動きに追随する〜
終わってみれば全体としては小動きで銘柄によって強弱まちまちの1日となりました。
その中でみると、監視銘柄の中ではやはり話題のシーテック出展のAI関連株の物色が強いように感じられました。
来週は2月決算企業の中間決算と8月決算企業の本決算が相次いで発表される予定ですので、そろそろ先回りした買いが入ってくる頃だと思います。
AIの代表格Gunosy(6047)やコンテンツ創作力のあるネオス(3627)などがありますし、消費増税でデフレ脱却が難しくなるとの見方からファーストリテイリング(9983)や100円ショップのワッツ(2735)なんかの決算はもちろん今後の見通しが気になるところです。
北朝鮮の動向も先日の国連総会後にロシアと接触したというニュースが流れた時はまた何かよからぬ動きになるのではと警戒しましたが、仮にプーチン大統領が手綱をひいてくれるのであれば、もう少しの間だけでもおとなしくしておいてもらいたいというのが市場関係者の本音だと思います。
日本市場は春先も良いムードになってきたところで水を差されたので、このまま通常運行の市場に戻っていってほしいと願うばかりです。
今年の夏には国民の年金資産150兆円を運用するGPIFが「市場運用部スチュワードシップ推進課」というのを発足させています。
日本株に投資する額はおよそ2割強の約30兆円にのぼりますが、彼らの運用成果が向上すると私たちの年金資産が増大するばかりでなく、日本市場全体の底上げにもつながってきます。
先日、9月末時点の東証の時価総額が過去最高を更新して643兆円に達したとニュースになっていました。
実際にGPIFの株式ポートフォリオが拡大していることが呼び水となり、ほかの年金ファンドなどをはじめ国内機関投資家、海外投資家も追随してくることは十分に考えられそうです。
クジラに例えられる年金ファンドの動きとして優良企業は上がる前に先回り買いしたいところでしょう。
シスメックス(6869)やTOTO(5332)のようなチャートになることを狙って、出遅れヒューリック(3003)を仕込んでいくようなイメージです。
市場が良くなってくると切り口はいろいろ出てくるかと思いますが、GPIFに倣って時間軸を長めに見て主力株、中小型株を織り交ぜながら投資先を選んでいくのがよいかもしれませんね。
【 相 場 の 格 言 】
『人間誰でも迷う。しかしできるだけ迷わない準備をしておいたほうが良い。』(by 松下幸之助)
それでは、明日に希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆:加藤あきら
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