〜日経平均の400円上昇は驚異的〜
ひと呼吸ついたと思われた日経平均は本日マドを開けての大幅上昇となり、あまりの勢いに唖然とする投資家の方も多いのではないでしょうか。
私自身、日経平均の400円上昇は驚きました。時間外の先物がいくら強かったとしても想定の範囲を超えてますので、よほど売り方の踏み上げがあったのではないかと思われます。
33業種全面高でトレード画面が真っ赤に染まりましたが、決算発表も続々と出てきてますので個別銘柄はまちまちの動きといった感じだと思います。
中小型株も決して悪くない動きなのですが、主力株に比べるとやはり霞んで見えます。
立役者となったのは決算で大幅高の東京エレクトロン(8035)で、まさに象徴的な動きでした。
信用倍率は1倍を割り込み、売り方の買い戻しを伴って2ケタを超える上昇率で日経平均の寄与度は100円近くとなりました。
主役不在だった市場に圧倒的なインパクトをもたらしたのが半導体株代表の同銘柄だったことにより、米国のNASDAQの強さと併せてやはり今の相場のけん引役はテクノロジー株が担うものであることを示唆しています。
当然そこから連想で半導体関連銘柄探しが始まってくるものと思われますが、これもまた裾野が広い産業で関連する企業は幅広くあります。昨日コラムで書きましたように物色が横に広がってくると楽しみが増えるかと思います。
何度も言われていることですが、第4次産業革命のキモはどの分野でも半導体が関わってきますから、東京エレクトロンと関係の深い内外テック(3374)なんかも期待できそうです。
一方で、決算シーズンで怖いのは発表後の反応です。
期待を織り込んで買われ過ぎた株価は実際の内容が良かったとしても売られてしまうのが辛いところです。
PALTEK(7587)も前回決算で内容に反した売り反応をまともに受けてしまったのでここから挽回する期待が膨らんでくることでしょう。
今日の動きを見て主力株の力強さについていきたくなるところですが、市場は二者択一というわけではありませんので両睨みする柔軟性が必要と言えるかもしれません。
自身のスタンスに合わせながら資金配分が重要になる部分でもありますので、投資家の力量が問われるところです。
年末にかけてますます相場への期待感が高まってくることと思いますが、明日は週末ですので来週に向けた戦略をじっくり練っていきましょう。
【 相 場 の 格 言 】
『月夜に釜を抜かれることなかれ』
それでは、明日に希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆:加藤あきら
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