節分天井はもう古い!
「節分天井、彼岸底」という相場格言がある。
節分(2月上旬)に高値を付け、
彼岸(3月中旬)に安値を付けるというものだ。
はっきりした根拠がないにもかかわらず、
よく当たるとされる経験則の事を「アノマリー」といい、
この節分天井のくだりもアノマリーのひとつだ。
アノマリーの中にはかつては当てはまることが多かったが、
最近の相場では全く機能していない、というものも多い。
「節分天井、彼岸底」も同様のアノマリーで、
バブルのころにはその傾向がよくあてはまっていた。
現在は海外市場の影響が強くなっており、
あてはまるケースはかなり少なくなっている。
例えば、
2017年は節分が底でそこから彼岸まで上昇が続いた。
2016年も2月半ばから3月にかけて上昇している。
節分前後の株価に対して、お彼岸前後の株価が下落したか、
という統計をみてみると、
1990年以降は約42%となっており、(28年中12回該当)
当てはまる確率がそれほど高くないことが分かる。
この統計は底や天井といった概念ではなく、
上がるか下がるかで考えているため、
その平均値は50%であるはずなので、
実際には逆の動き、
本当は上昇しやすいということを示しているのだ。
昨今の相場環境は情報通信の大きな進歩から、
スピード感が非常に速まっている。
今年は1月第1週に1000円近くの上昇をしたわけだが、
その後は調整局面に。
節分天井が1か月早く訪れたものと仮定すれば、
2月初旬が彼岸底となるような、
時間のズレが起きているのかもしれない。
銘柄選びの難しい状況だが、
【天地創生ゴッド銘柄】に乗っておこう。
今日はここいらで。
執筆 相場師 徹兜
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