株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2018-03-10 09:00:00

加藤あきらの投資戦略室

春の学会シーズンを先取りする〇〇〇祭り

お休み中のところ失礼いたします。

今週は相場も乱高下が激しかったですが、その分の株価材料も好悪問わず乱舞しておりましたので、情報の整理だけでも大変だったように思います。

投資家の皆様におかれましては、まだまだ緊張の糸が解けないところかと思いますが、週末はゆっくり休養なさってください。

日経平均も上昇の足掛かりとなりそうな25日移動平均線を上回って引けることができませんでしたので、期待は来週に持ち越しです。

市場が強気に傾くためには投資家のマインド改善が必須です。

さて、今週は「がん」医療に関するニュース報道が相次いで、バイオセクターが活況になってきました。

春と秋の学会シーズンは、医薬品やバイオ関連企業の株価の上昇期待が高まる季節でもあります。

そのような中で、厚生労働省は、がん患者の遺伝子を調べて最適な薬や治療法を選ぶ「がんゲノム医療」を行う中核拠点病院として北海道大病院や国立がん研究センター中央病院など11施設を選定したそうです。

さらには「がん」に関連した114種類の遺伝子の変異を一度に調べられる検査法について、保険診療との併用ができる「先進医療」に指定されたとのニュースが続いて、早くも4月開始を目途にゲノム医療体制固めが本格化してくる見込みです。

記事には全国どこでもゲノム医療が受けられる体制の整備と、全国から集まったゲノム医療の診療データを一元管理して、研究に利活用する将来像が書かれていました。

さらには集積した医療ビッグデータを人工知能(AI)で解析すれば新しい治療薬が生まれる可能性や、遺伝子解析データから病気を未然に防ぐ方法なども発見されやすくなるかもしれません。

記事の締めくくりとして、「がんゲノム医療」は、今の臓器別治療より効果的な治療法と期待され、厚労省が推進しています。

ただし、現状ではデータが少ないため、治療法が見つかるのは1割程度だそうで、今後検査を受ける人が増え、データが蓄積すると治療法が見つかる割合が高くなると期待されているみたいです。

ということは、投資で利益が出た際には診療を検討して普及につなげていくこともまた社会貢献の一つと言えるのではないでしょうか。

また、「健康」は「お金」で買えないとよく言われますが、この「ゲノム医療」はその常識を覆すものとなるかもしれません。

倫理的・宗教的理由などからテクノロジーの行き過ぎた進歩を危ぶむ声があるのもまた事実ではありますが、バイオテクノロジーが開く未来の扉は案外私たちの手の届くところまできているように思います。

今週の動意株テラ(2191)やファーマフーズ(2929)だけでなく、他にも免疫生物研究所(4570)、ペプチドリーム(4587)、イナリサーチ(2176)、DNAチップ研究所(2397)、HMT(6090)、プレシジョン(7707)などラインナップが豊富です。

ただ、私のバイオ監視銘柄はリプロセル(4978)、ジャパン・ティッシュ(7774)など「再生医療」等の他分野にも注目しており、この最たるものが今週のセルシード(7776)でした。

引き続き、今年の注目テーマは「2016年のバイオ祭りが再び」を夢見ておりますので、皆様もおひとついかがでしょうか。(笑)

昨日のコラムでは分散投資を否定しておりますが、バイオセクターの中に限って言えば、どれが来るかわからない側面があります。ひと通りコレクションしておくのも面白いかもしれませんね。


【 人 生 の 格 言 】
『 運命の転換時にどのように対処するかが、勝者と敗者を分ける。 』
(第45代米大統領 ドナルド・トランプ)

それでは、明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。

【本日紹介した銘柄】
テラ(2191)
ファーマフーズ(2929)
免疫生物研究所(4570)
ペプチドリーム(4587)
イナリサーチ(2176)
DNAチップ研究所(2397)
HMT(6090)
プレシジョン(7707)
リプロセル(4978)
ジャパン・ティッシュ(7774)
セルシード(7776)

執筆:加藤あきら

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