決算銘柄だけでなく全体底上げの機運も
不穏な動きを続けてきた米株市場が6日ぶりにしてようやく反発しましたが、NYダウは決算発表が好感されたボーイングが1銘柄で95ドルの寄与度がありましたので、実質的には復調にはまだ程遠いといった動きになりました。
一方で、日本市場は底堅いというのか、小動きで思ったよりも売り物が少ないように見えます。相場格言のように「閑散に売りなし」といった状況なのかもしれません。
そのような中で、こちらも超絶決算発表で東京エレクトロン(8035)、マネックス(8698)が大商いとなり、日経平均を60円近く押し上げて気を吐く勢いを見せつけました。
ここから日本株の好決算予定企業が続々と登場してきますので、リスクテイクする投資家も徐々に増えてきそうな気がします。
本日は日立建機(6305)やキーエンス(6861)、ファンケル(4921)、アドバンテスト(6857)、ローム(6963)など注目企業が目白押しで、明日は300社近くの決算予定企業が控えています。
大型連休前と決算発表前で急に大口の売りとかが降ってくることもあるかと思いますが、なるべく動揺しなくてもいいように保有銘柄の決算日などはチェックしておくとよいでしょう。
また、これだけ日経平均などがしっかりしているということは、海外勢が買いにきている証拠でもありますので、「昨日の敵は今日の友」と切り替えていくとよいのではないでしょうか。
投資部門別売買状況では、4月第3週(4/16〜4/20)は東証一部、ジャスダックで海外勢が買い越しになっています。
これで海外勢の買い越しは4週連続となっていますので、これがいつまで続くのか、あるいはマザーズなどでいつ買い越しとなるのかを見ておきたいと思います。
世間はもうゴールデンウィーク入りしますので、今のうちにしっかりと稼ぐ準備をしておきましょう。
【 人 生 の 格 言 】
『 トレーダーの相場に挑む態度はプロのビリヤードプレーヤーと同じで、目先の1ショットではなく、はるか全体を見渡してプレーするのだ。
どのポジションをとるかを考えながらプレーするのはプロにとって習性だ。 』
(空売りの名手 ジェシー・リバモア)
それでは、明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日紹介した銘柄】
日立建機(6305)
キーエンス(6861)
ファンケル(4921)
アドバンテスト(6857)
ローム(6963)
執筆:加藤あきら
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