SQで節目の22500円を突破した意味
米国市場がリスク選好でNYダウは6日続伸、上値抵抗ラインを上抜けてきました。週足も陽線形成となれば地合いの回復が期待できる動きになってきています。
一方の日本市場はというと、本日のSQ算出の推計値は22621.77円で上値が重かった22500円を上抜けてきて昨日までの重苦しい雰囲気にも光明が差し込んできたようです。
ファナック(6954)などもファナック・ショックとよばれた決算反応からようやく持ち直しの一歩を踏み出したような動きがみられています。
決算発表は一時的ではあるにせよ今まで値動きに乏しかった銘柄が急に上下に振れやすくなるので、銘柄をたくさん保有されている方はポジション管理が大変で、気付いたら終わっていたということにもなりやすいですよね。
そんな中で全体市場が強含んできたということは、個別物色に励む個人投資家を横目に中長期での大きな上昇を見越した買いが発生している可能性があるということです。どうやら一つのシグナルとしては見ておいてもよさそうです。
昨日申し上げたとおり、目先はいくら米国株が強含むとしても警戒しておかなければなりませんが、押し並べて全体底上げの雰囲気が出てくるのは日米の政治が動いてくるかどうかにかかっていると言えます。
トランプ米大統領と金正恩委員長の会談場所も決定し、6/12までには一連の核放棄議論に結論が導き出されるようになります。
トランプ米大統領にいたってはこれまでのように経過観察で済ませるようなことにはならないと思いますので、北朝鮮を取り巻く関係各国との枠組みに大きな変化もみられるようになるかもしれません。
市場環境としては以前から申し上げているように、決算発表シーズンが通過する5/15以降は再び市場が手掛かり難から中小型株物色に傾きやすくなってくると思われますので、上記のようなシグナルを一つ一つ確認しながら待つ相場と言えそうです。
VIX指数がようやく13ポイント台まで低下してきている中、セルインメイが起きるか起きないのかの議論は株好きな人たちの井戸端会議で済ませておいていただきましょう。
賢明なる投資家は買い場が来るまで待ち、利食いたくても我慢して〇〇倍株という利益を手にするのが定石となっています。
安川電機(6506)も決算発表後の調整期間を経て、動き出してきそうです。
投資主体別売買状況でもようやく個人投資家のポジション整理に一巡感が出始めて、海外勢もわずかですが買い越しています。
追い風が吹いていることには違いありませんので、単発スポット銘柄の押し目は狙っていくようにしましょう。
【 人 生 の 格 言 】
『 ビジネスの世界では、一つか二つの変数を馬鹿馬鹿しいほど最大化したり最小化することが勝利をもたらすことがある。 』(バークシャー・ハサウェイ副会長 チャーリー・マンガー)
それでは、明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日紹介した銘柄】
ファナック(6954)
安川電機(6506)
執筆:加藤あきら
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