-明暗分かれる決算内容-
あすなろ投資顧問
大文字(だいもんじ)恭平でございます。
まずは、先週末のNY市場の動向からです。
ダウ指数 +91.64ドル 24,831.17ドル (5/11 終値)
NASDAQ指数 -2.092ポイント 7,402.883イント (5/11 終値)
S&P500 +4.65ポイント 2,727.72ポイント (5/11 終値)
先週末の欧州主要指数は高安まちまち。新興国は中国、ブラジル株を除く市場で上昇。NY市場はダウ平均株価、S&P500が続伸。NASDAQ総合は小反落。比較的底堅い値動きとなっていますが、方向感が定まっていない値動きと言えそうです。米10年国債の利回りが上昇したことなどが株高を抑制している要因と思われます。足元では、ドル高が進行していましたが、日米ともに為替主導の相場と言えそうです。
個別銘柄では、Verizon Communications(VZ)、Merck(MRK)が指数を牽引。Caterpillar(CAT)は底堅い値動きとなってきていますが、テクニカル面で見ると戻り売り圧力が強く、上値が重たい印象です。その他、今年新規上場したDropbox(DBX)が業績発表。まずまずの業績も市場期待に及ばなかったと見られ下落しました。また、これまで急上昇していたApple(AAPL)も利益確定の売りが優勢となりました。190ドルをしっかり上抜けてくると、引き続き強い展開は継続と見て良いでしょう。
為替ドル/円は、109円20銭〜109円50銭付近で推移。26週線付近の攻防となっています。109円20銭付近を安定的に上回って推移すれば、中長期で円安ドル高の構図になる可能性が高いと見て良いでしょう。
日本市場は、決算発表の企業が多くありました。業績の内容は明暗分かれましたが、足元の業績の良さではなく今期の業績の見通しを確認してから買われるケースが多くなっています。ですので、指数が思わしくない動きでも、業績の良い銘柄は監視しておいて値ごろ感が出た頃に買うのが良いでしょう。個別では、PKSHA Technology(3993)やリログループ(8876)など今期の見通し良好。スシロー(3563)、テンアライド(8207)など飲食関連の企業も業績まずまずと言えます。個人消費の増加が進んでいると見ても良いでしょう。しかし見通しそのものは特段良好とは言い難い内容とも言えますので優待狙いの投資家様は注意が必要かと思われます。不動産関連は軒並み好調で、住友不動産(8830)などは高止まりしている不動産市場においても、しっかり業績を上げています。今後も堅調に推移していくものと見られます。対して、淺沼組(1852)や奥村組(1833)など関西地盤の建設セクターなどは弱い見通しを出しています。
2月の暴落以降、指数はあまりパッとしない動きが続いていましたが、投資家のセンチメントは徐々に回復に向かいつつあると思われます。全体の波に乗り遅れないように監視しておきましょう。
実際の所、日経平均で言いますと3/26に付けた20,347円から22,758円まで2,411円上昇し、大きく持ち直しています。お持ちの個別銘柄がグズグズした動きをしていても、しっかりと保有することも時には重要になると思われます。
それでは皆様、本日もおきばりやす〜
執筆 だいもんじ恭平
■これ重要やでっ!!
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【為替】
米10年債利回りの上昇を受け、円売り加速か。110円付近を一気にブレイクすると大きく円安に進む可能性。
【株式】
これまで牽引してきた銘柄から、新たなテーマへ資金シフト。ただし、飛びつき買いに注意。
【経済指標】
米・ミシガン大学消費者信頼感指数 23:00
【紹介した銘柄】
PKSHA Technology(3993)
リログループ(8876)
スシロー(3563)
テンアライド(8207)
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