話題の米中と相場の大転換点
寄付きの直後から円高警戒と先物売りで週始めとしては冴えないスタートになりました。本日は年初来で下から4番目の薄商いだったようです。
中でもマザーズ指数が6/20の年初来安値を試しにきてますので、いつもの通り追証にからむ投げ売りを警戒しておかなければいけない動きと言えますね。
市場が警戒を強めている米中貿易摩擦のゆくえに関しては、通商協議が開かれる来週あたりまで話がこじれやすいことをふまえておく必要がありそうです。
また、日本の場合は直接的な影響だけでなく、中国経済だろうと米国経済だろうと依存割合が高いので、割を食ってしまうというのがイタイところです。
ただし、本日は結局のところ全面安でしたが、証券会社の新規レーティングで逆行高した【ライジング・サン銘柄】などの異色な株があることもまた事実です。
中国関連銘柄が軒並み値を崩すなかで、相対的に強さを発揮しています。
今日は小松製作所(6301)や日立建機(6305)なども朝方は反発してますし、徐々に売り込まれたところからの買い戻しが行われる兆しも感じられます。
米中の通商問題の影響を考えると、建機世界トップのキャタピラー
つまり、7月上旬を目途に相場の流れが変わってくる可能性があるということになります。トランプ政策の位置づけからすると、ひょっとして大転換点になる可能性だってあり得ます。
どうもリリカラ(9827)や高見沢サイバネティックス(6424)など一癖ある銘柄も含めて、全体としては依然、物色動向は内需が中心です。
ただし、そろそろ利食い売りが目立つようになってきたことも相場の転換点が近いことを表しているのかもしれません。
個人投資家の動きが最も色濃く出やすいのは需給が支配するIPO市場でしょう。
本日は一斉に売りがかさみIPO市場から資金が逃げ出しています。
かねてよりお伝えしておりますが、直近の市場で資金が集まっていた銘柄が大きく下げると全体の地合い悪化にまで波及します。
ただし、新興下げがこうした需給要因に起因したものであれば最大瞬間風速は厳しい逆風が吹きましたが、時間的には一過性のものになる可能性が大きいでしょう。
どうやら今晩の米国市場は目の離せないターニングポイントになりそうです。
【 人 生 の 格 言 】
『 いつの時代も「世界は一瞬で変わった」とみんな錯覚するんだけど、本当はその前に変わっているんですよ。 』
(ファーストリテイリング創業者 柳井正)
それでは来週も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日紹介した銘柄】
小松製作所(6301)
日立建機(6305)
リリカラ(9827)
高見沢サイバネティックス(6424)
執筆:加藤あきら
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