物足りない経済対策と日本株の戻り
米国市場の大幅高から日本株は終日にわたり安定した推移でしたので、久しぶりに穏やかな1日になったことと思います。
明日のオプションSQを前にポジションの整理も昨日までのところで片が付いたのかもしれません。振り返ってみると、この1ヶ月間は特に激しい動きでしたね。
さて、今年最大のポイントだった米国の中間選挙ですが、共和党勝利で厳しい規制強化が噂されていたハイテク株の買い戻しにつながりましたし、これからの年末ラリーも期待できるようになってきたと思います。
米国市場は早くもNYダウの高値奪回が見えてきましたが、それと比較すると日本株の戻りはまだまだ足りません。
昨日の選挙結果による興奮冷めやらぬ中で、市場は先読みの世界ですので年末ラリーを漠然と期待する前に来年のポイントも確認しておく必要がありそうです。
来年はなんと言っても消費税増税が市場の焦点になる可能性が高いです。
これに対して、重要視されてくるのが景気落ち込みを下支えするための財政支出であることは前にもお伝えのとおりで、昨日のニュースで第1次補正予算が成立したとありましたので注目です。
内容に盛り込まれた災害復旧予算や公立小中学校のエアコン設置は昨日取り上げたダイキン(6367)やインフラ関連の建設株にとっては追い風ですね。
ただし、正直なところ、やはり9356億円という金額がだいぶ物足りない印象を市場に与えたのではないかなと思います。
おそらく昨晩の米国市場が500ドル以上の大幅上昇にもかかわらず、今日の日経平均の上昇幅が思ったより伸び切らなかったのはこの予算額では外国人買いが復活しないからだと考えています。
第1次とあるので、もしかするとこれから第2次の補正予算が組まれる可能性もあるかもしれませんが、年内はこれで打ち止めになることも想定しておく必要があるかと思います。
明日のオプションSQの清算値がいくらになるか?と11月半ばまでの日本企業決算が出そろうタイミングで上下どちらに向かうのかを見ながらポジションを管理していくとよさそうです。
繰り返しとなりますが、来週の決算一巡を見据えて中小型株ではテーマ性のある銘柄や直近のIPO株を、主力株ではユニ・チャーム(8113)やJXTG(5020)などの売り込まれた銘柄の循環物色を狙って仕込んでいきましょう。
【 相 場 の 格 言 】
『 負けることへの恐怖こそが、負けの元凶となるのである。
負けを背負うことに耐えられないと、結局、大きな負けを背負うことになるか、絶好のトレードチャンスを逃してしまうことになる。 』
それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日ご紹介した銘柄】
ユニ・チャーム(8113)
JXTG(5020)
執筆:加藤あきら
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