混沌相場の立ち回り
昨日の大幅安に続いて明らかな戻り足の鈍さが厳しい今の地合いを象徴しているようです。
新興市場の個別銘柄も堪らず投げ売りが出ているようですので、売られるのも最終局面が近づいているとみてよさそうです。
株価水準としては日経先物が昨日の時間外で21000円を割り込む動きがみられましたので、下値攻めもひと段落してくることと思います。
こうした下げている局面に限ったことではないですが、売り方の目線に立ってみるということが非常に有効になります。
繰り返すようですが、今の相場をボックス型と捉えるとボックスの下限に達してきています。ここから売りで狙える値幅と買いで狙える値幅それぞれの余地を冷静に見ればお分かりいただけることと思います。
昨晩の米国のNYダウの動きでは10月安値を切ったものの、急速に切り返してプラス引けしたことが確認されます。
ナスダック市場でも11月安値を最安として10月・12月で逆三尊のチャート形状が示現しています。
今晩の米国市場次第で相場底入れからの自律反発が期待できるようになってくるかと思います。テクニカル面でもあと何日かで騰落レシオが売られ過ぎ水準に突入してくるでしょう。
TOPIXなどを確認していただくと10月安値を切れてきていますので、弱気相場なのは間違いないですが、上記の自律反発あるいはセリングクライマックスの到来で目線は売りから買いへと転じていくようになりそうです。
市場全体の戻りを狙っていく上では日経レバ(1570)などの仕込み場とみてよいでしょう。
個別銘柄となると、年末に向かってはより銘柄選別が難しくなってくるでしょう。
業績面も大事ですが、下げに対する抵抗力が強くなっている銘柄を優先で狙っていくところでしょう。
地合いの悪さも認識した上で、個人投資家が手慣れているフィル・カンパニー(3267)やトレンダーズ(6069)などが手がけやすそうですね。
あとは12月IPOの幕開けとなった上場2銘柄アルー(7043)とピアラ(7044)の動向を見ながら地合いで下げたのか、初値を割って引けてますので需給相場としての妙味があるでしょう。
明日もある程度荒れることを想定しながら安いところを拾っていきましょう。
【 相 場 の 格 言 】
『 万人があきれ果てたる値が出れば、高い安いの境なりけり 』
それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日ご紹介した銘柄】
日経レバ(1570)
フィル・カンパニー(3267)
トレンダーズ(6069)
アルー(7043)
ピアラ(7044)
執筆:加藤あきら
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