米中会談の実現期待で一転して大幅高
連休明けは予想を上回る急伸で日経平均、TOPIXともに大幅反発となりました。
日本が3連休中に米中閣僚級会議が始まって中国市場が堅調さを見せたことや、連休前に不自然な程の下げを見せた売り仕掛けの買い戻しも本日の上昇加速に一役買ったとみます。
先週末のコラムでも休み明けは仕込み好機としていましたが、売り物が目立ったのは朝方だけでしたね。
今年は今回の3連休とは比較にならない「10連休」がありますので、こうした教訓は活かしていけるように物色動向をチェックしておきたいですね。
本日は為替ドル円が年初来高値をとってきたことを追い風にしながら、主力株のグロース株に分類される一角に強い買いがみられました。
特に目立ったのは黒鉛電極のカーボン一派ですが、他にも半導体株や機械株で大幅反発が見られ、SMC(6273)、TDK(6762)なんかは減益決算をものともせずに米中協議の進展期待を含んだ強気資金の流入が顕著です。
他にも出遅れの景気敏感株で、注目しておきたいのは化学セクターになってきますが、日東電工(6988)やJSR(4185)などに持ち直しの動きがみられるようになってくると、万年弱気の投資家も強気に転じてくるタイミングかと思います。
本日の上昇につられて高値を追っていくことが必ずしも高値づかみとなるわけではないですが、銘柄によって抱え込んでいる売り圧力は様々です。
場合によっては見送りして、次の押し目狙いも有効になる場面ともいえるでしょう。その際に見極めたいのが、単なる循環物色なのか本腰入れて買い込んできているのかの買い圧力を探っていくことです。
これは本日の動きだけで判断することはできませんが、先週末のSQを通過したことをきっかけに物色が中小型株から出遅れの主力株、国際優良株に移ることも想定しながら、今週の動きを注視していきましょう。
【 相 場 の 格 言 】
『 急ぎ商い損のもと 』
それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日ご紹介した銘柄】
SMC(6273)
TDK(6762)
日東電工(6988)
JSR(4185)
執筆:加藤あきら
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