大きなギフト
春分の日でお休み中に米FOMCを通過しましたが、注目された米FRBパウエル議長の会見はマーケットフレンドリーな内容となったようです。
内容的にはある程度想定されたものである一方、極めてハト派色の強い米FRBの姿勢にはややサプライズ感も滲みました。
今年は政策金利が据え置かれることを確認し、VIX指数は低下、さらに引き締めも9月で終了とのことです。米株市場ではハイテク株が上昇して金融株が下落しています。
そのあたりは朝方の大文字コラムでも解説されていますので、一読していただくとよいでしょう。
それよりも大きなサプライズをもたらしたのは、東京ドームで行われた野球開幕戦で凱旋したマリナーズのイチロー選手の引退会見ですね。
これには日本中、いや世界レベルでみても衝撃が走ったことと思います。
イチロー選手は試合前の意気込みでも、引退会見の中でも今回の凱旋試合について「大変大きなギフト」であると、これまでの感謝を合わせて述べていました。
メジャー挑戦前のオリックス時代から応援してきたコアなファンの方も多くいらっしゃることと思いますし、テレビで見ても非常に感慨深かったですね。
※イチロー選手が残した言葉の数々をご堪能ください※
誰もがイチロー選手のように、一つの分野を究極まで突き詰めることができるとは思いませんが、上記のインタビューの中で「開幕シリーズ」についてと「生き様で伝えたこと」については印象的でした。
おそらく投資をしていても、純粋に楽しいことばかりじゃないし、誰かの思いを背負うプレッシャーを感じてしまうことも少なくないと思います。
それが一気に高みに行こうとすると、当然無理が出てリスク・リターンを見誤ってしまうし、現実とのギャップで挫折して市場から退場してしまっては元も子もありません。
投資の世界は年齢や体力など関係なく平等ですから、イチロー選手が言うように少しずつの積み重ねを続けていくことができれば私たちにも十分チャンスがあります。
相場の理不尽さに折り合いをつけながら、遠回りしてでも感性を磨いていくしかないんですね。
では、最後に少し相場の話もしておきますと、、、
先日、最近のバイオ株物色人気が徐々に落ち着きを見せつつある中で、「資金が向かっているのはゲーム株か」とお伝えしましたね。
やはりシリコンスタジオ(3907)が本日も一時ストップ高になるなど、グーグルのゲーム業界参入のインパクトは大きいですね。
別の角度になりますが、ゲーム株は活況で本日はサイバーステップ(3810)なども上昇が目立ってきています。
さらに本日は、3/18のコラム内でご紹介していたAppBank(6177)が噴き値を形成し、改めて低位株の値軽さを示してくれています。
テーマ循環が始まっているのだとすれば、サイバーセキュリティ関連で最近動きの出ているSIG(4386)や、その先までも見据えてブロックチェーン関連にも食指を向かわせておきたいところかと思います。
最近は大きな話題となっておりませんが、以前に物色されたクロスキャット(2307)、そしてアクセル(6730)なども意外な角度から物色される可能性があります。
同様のアプローチで、低位株のパス(3840)などもすっかり安値圏に沈んでますので、動くまでに多少時間を要するかもしれませんが妙味はありそうです。
また、昨年後半から売り浴びせがきつくなっていた成長株もこっそり拾い場かもしれません。
再び株価1000円台に乗せてきたレノバ(9519)や続伸してきたシェアリングテクノロジー(3989)などは上値抵抗との攻防戦に入ってきています。抜けてきたら面白そうですね。
他にも全体市場の膠着感を感じさせない銘柄が短期物色されるようになってきていますし、待つのが苦手な人は目利きで勝負していくしかありません。
ただし、成功者のイチロー選手の言葉は肝に銘じておいてください。
「一気に高みに行こうとするのではなく、地道に進むしかない」
きっとこれが成功への道なのだと思います。
【 相 場 の 格 言 】
『倒れる毎に起つ人は、遂に倒れざる人となるべし』
それでは来週も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日ご紹介した銘柄】
サイバーステップ(3810)
SIG(4386)
クロスキャット(2307)
アクセル(6730)
パス(3840)
レノバ(9519)
シェアリングテクノロジー(3989)
執筆:加藤あきら
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