株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2019-04-26 17:00:00

加藤あきらの投資戦略室

ゴールデンウィーク中の相場はここだけおさえておく

本日のお取り組みもお疲れ様でした。

平成最後の市況は朝方弱含みでしたが最後にはめでたく陽線で終わるという引け味の良いものでした。日経平均も結局22000円を堅持して大引けとなりました。

ゴールデンウィーク前で手仕舞い売りが出やすい中、売り物を吸収して下落幅をだいぶ縮小しましたし、前日比マイナスと言えども方向感は上のままです。

まず、昨晩の米国市場はどうだったのかを振り返ると、株式市場というよりも為替市場が日米貿易交渉のゆくえに身構えてのドル売りでした。

株式市場はNYダウが▲134.97ドルと下落しましたが、決算発表で下落した化学大手の3Mが▲12.95%、この1社だけでダウを192ドル押し下げています。

ですから、これを除くと実質的には+57ドルとみることもできます。

一方、決算が好感されたマイクロソフトは+3.31%、フェイスブックは+5.85%でナスダック上昇に寄与しており、ダウの下落幅と比較してもハイテクセクターの動きは悪くありません。

よって、注視しておきたいのはやはり「為替の動き」と言えるでしょう。



あとは、ドイツ銀行とコメルツ銀行の合併交渉が打ち切られたニュースが気がかりですが、ドイツ銀行は直近でスイスのUBSと資産運用部門の統合検討の話が出てきています。

コメルツ銀行との統合交渉破談の背景には労組の強い反発があったとされますが、投資銀行業務縮小となればいずれにしてもリストラは避けられないと思います。

欧州市場が安定するかどうかでは非常に重要なニュースになりますので追っておきましょう。

肝心の日本に目を転じると、昨日決算発表のあった野村HD(8604)が2019年3月期の最終利益を▲1004億円の赤字着地となり、最終赤字は2009年3月期以来10年ぶり、つまりはリーマン・ショック以来の赤字転落となりました。

すなわち2018年の相場は【リーマンショック級に厳しい相場】であったことを物語っているとも言えそうです。

いずれにしてもこれを機に、平成最後の膿を出し切って『令和』の時代に証券大復活を期待したいところです。

また、こうなると消費税増税の話もセットでついてくるようになります。

投資家目線では当然に景気悪化を懸念し、増税延期もしくは先日浮上した減税を求める声が強まると思いますが、果たしてどうなりますでしょうか。

こちらも引き続き追いかけておきたいニュースです。



最後に、ゴールデンウィーク明けの相場見通しです。

「先のことなど誰にもわかるものではない」と笑われてしまいそうですが、やはり気にはなるかと思いますので、私見を述べておきたいと思います。

昨日発表された4月第3週(4/15~4/19)の投資部門別売買状況では、見立ての通り海外勢が買い込んでました。

しかもその額は4月第1週の約6228億円に次ぐ5534億円ということで、今週分も合わせたら4月分は1兆5000億円くらい買い越しになるのかもしれません。

売っていたのはやはり個人で3117億円と売り方筆頭です。日本の投資家は株を手放したくて仕方ないんですね(笑)。

そうは言っても、4月第1週の5576億円売り越しと比べると規模が縮小していますので、だいぶ売り圧力も和らいできていると見えます。

4月トータルすると1兆円近く売り越しになるんじゃないでしょうか。5月は「セルインメイ」とよく言いますから、それを見越した投資行動と言えるのかもしれないですね。

ただ、これだけ売って5月を迎えるのも極めて珍しいことだと思いますが、連休明けは日本の市場に株を持っていない投資家が溢れることになりますね。

海外勢、よくヘッジファンドと呼ばれる人々が狙ってくるのは、こうした市場の歪みに他なりません。

個人的には、以前もお伝えしたようにマスコミや証券会社が煽るダウンサイドリスクではなく、買い仕掛けによるアップサイドリスクも見ておかなければいけないと思います。

つまり、株を持っていない大多数の個人投資家に狙いを定め、株高に誘導して慌てて買いに走る個人投資家を惹きつけてから売りをぶつけてくるパターン。

これを想定しておきましょう、ということです。

じゃあ、ダウンサイドリスクは大丈夫なのかというと、当然いつの時代もリスクは常に存在します。

ただ、ゴールデンウィーク中は、5月第1週の米経済指標や米FOMCにからむ米債市場の動きと、今年の年初に起きたドル円のフラッシュ・ショックだけ警戒しておきたいと思います。

ここは日本だけでなく中国や欧州もレーバーデーでお休みとなり、為替市場での仕掛けが警戒されるところです。

ヘッジファンドは市場の参加者が減り、閑散となって値幅が出やすいところを狙ってきますから、日本の大型10連休や海外市場もまとまってお休みになるところは恰好の的にされやすいところです。

株式市場においては、重要変化日を迎える5/6のNYダウも注目しておこうと思っていますが、むしろここで最高値を更新してくる可能性もありますので、こちらはポジティブに捉えておきましょう。

冒頭で先に述べておりますが、警戒しておきたいのはやはり「為替の動き」なのです。

あとは各々、史上最長の10連休でしっかりと羽を休めておいてほしいと思います。

ゴールデンウィーク明けの飛翔は休場明けの相場をどれくらい鮮明にイメージできていたかどうかで決まってくると思います。



思いの外、長文となってしまいましたが、なんと言っても明日から10連休ですのでお伝えしておかなければいけないことが山程ありました。これはほんの一部に過ぎません(笑)。

本来なら、こういう時だからこそゆっくり株の勉強会や相場の話に花を咲かせる機会を持てれば良いなと思いましたが、今思い立ったところですので賛同いただける方はぜひご意見をお寄せください。

いつか、というより近い将来のうちに必ず実現させたいと思います。

女性投資家の方にはその際にぜひコーセー(4922)の化粧品でメイクアップしてお越しください(笑)。というのは冗談で、投資先としても本日の陽線は見逃してはいけません。

せっかくの10連休、皆さんはどのようにお過ごしになりますか?

海外旅行で現実逃避する方ばかりではないと思いますが、きっとどこに行っても正規料金以上のGW価格になりそうですよね。

家で映画を観たり、本を読んだりして頭の中でイメージを膨らませるだけなら無料です(笑)。

例えば、勇者になりたい人はスクエニ(9684)の『ドラゴンクエスト』を、大富豪になりたい人はスクエニ(9684)の『いただきストリート』をやり込んで、自分のなりたい投資家像のイメージを膨らませましょう。

株式市場で覇を唱えたい人にはコーエー(3635)の『信長の野望』や『三國志』シリーズもオススメです。

ピンとこない方もいらっしゃるかもしれませんが、ゲームの話です(笑)。

株式トレードをゲーム感覚でこなすトレーダーも沢山いますから、勝負勘や戦略性などを磨くには役立つかもしれません。

最後の最後で全然関係のない話になりましたが、これから材料がでる銘柄などには注目しておきましょう。


【 相 場 の 格 言 】
『 名人、天井売らず底買わず 』

それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。

【本日ご紹介した銘柄】
コーセー(4922)
スクウェア・エニックスHD(9684)
コーエーテクモHD(3635)

執筆者:加藤あきら

【令和祝賀記念】10連休明けも充実した投資ライフをお送りいただくために

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