明日からは決算で売られたお宝株さがし
日経平均は8日ぶりの反発、小幅ですがようやく令和初勝利となりました。
指数はパッとしないですが、個別株の雰囲気はだいぶ変わってきましたね。
決算発表で買われる売られるはもちろんですが、テーマ性のある銘柄にも物色資金が向かうなどしておりますので、一旦の悪材料出尽くしとみた投資家が動いているのかもしれません。
昨晩の米国市場での反発もトランプ米大統領発言で、売り方の買い戻しを誘っただけで弱い反発でした。つまり、まだまだ反転のきっかけをつかめないでいるというのが相場の実状です。
相場の戻りが弱いということは、来週にかけては材料難で値固めの相場になりますので安いところを丁寧に拾っていくようなお取り組みが求められます。
本日の中国経済指標や工作機械受注の弱い数字を確認した後はアク抜け感も出てくると思います。週末にかけては内需株を中心に狙っていくとよいでしょう。
ただし、最近の値下がりが著しいのは何と言っても製造業、外需株です。
これらはリバウンドの値幅も大きく獲れるといった妙味もありますので、どこかでは狙っていきたいところです。
要はタイミングの問題で、為替の反転を基準にするのもよいですが、私は来週5/20の1-3月期GDPの発表を待ってからでもよいと考えています。
こうした日本の主要産業とも言える製造業は大口資金の動きとは切っても切り離せない関係にありますので、おそらくこれが動き出すのはこの数字を確認して悪材料出尽くしとなってからになると思われます。
この前大きく下げたハーモニック・ドライブ(6324)などは米中貿易摩擦の影響的にも厳しいと思ってましたが、鋭い反発で5日移動平均線にタッチしましたので、悪くない動きだと思います。
決算発表日にもよりますが、現在下げている銘柄は下値を確認して5営業日以内に5日移動平均線を回復できれば強いとみて良さそうです。
決算で下がったのは仕方ないとして、この下げ分を何日かけて戻すのか、ここに銘柄ごとの強弱が見え隠れする部分と言えます。
押し目と言って飛びつき買いする必要性は全くありませんが、以後の投資タイミングを計って置く上で監視対象は広げておくとよいかと思います。
今回の決算シーズンに関しては、以前にも「全体としては保守的な計画を出して投資家の嫌気売りを誘うだろう」と書いたと思いますが、本日で概ね出揃ってきたと言えます。
日本の企業は弱めの数字を出しておいて、後から上方修正する方が良いと考える傾向にありますからね。。。
本当はこれも悪材料はそれはそれで仕方ないとして自社株買いとか増配とか株主還元をやれば、投資家としても失望売りではなくて応援したいと思って投資する人が増えると思うのですがね。
というわけで、明日からは決算好感で買われた銘柄や売られ過ぎた銘柄の見直し買いなどに的を絞って個別の強さを確認する相場になると思います。
最近ずっと強い印象だった東映アニメーション(4816)、さらに岡本硝子(7746)やCSSホールディングス(2304)など需給の整理が一巡すれば反発してきそうな銘柄もゴロゴロ転がっているはずです。
また材料難から出来高も萎みがちになるかと思いますので、それぞれの時間軸を考慮して投資していきたいですね。
材料難となればもしかすると無理矢理にでもきな臭いニュースなんかが出てくる可能性がありますので、内田洋行(8057)や豊和工業(6203)などもチェックしておきましょう。
【 相 場 の 格 言 】
『人が売る時に買い、人が買う時に売れ』
それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日ご紹介した銘柄】
ハーモニック・ドライブ(6324)
東映アニメーション(4816)
岡本硝子(7746)
CSSホールディングス(2304)
内田洋行(8057)
豊和工業(6203)
執筆者:加藤あきら
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