弱そうに見えて実は底堅い日本株、真価が問われるのはこれから
株式市場は米国も欧州も金融緩和期待の株高マジックに飽きて、期待感も薄れてきているみたいですが、今晩から明日にかけてパウエル米FRB議長の議会証言が控えています。
全体的に様子見姿勢で小動きとなるものが多いですが、一部の銘柄は激しく上昇、激しく下落しています。
なかなかこれといった売買の手がかりを見つけにくい中、局所的にみると激しく動く銘柄が目につきますので、個人投資家の明暗もくっきり分かれているのではないでしょうか。
本日もETF分配金の捻出売りがありましたから、全体としてもっと下押し圧力がかかるかと思っておりましたが、意外にも下げ渋ったと思います。
日経平均はプラスに転じる場面もありましたので、本日の下支え役を果たしたテルモ(4543)や第一三共(4568)、アサヒGHD(2502)などは注目しておいた方がよさそうですね。
今後は外部環境として米国企業決算が来週から本格化、国内では下旬の参院選次第で期待と現実をすり合わせる相場になっていくかと思います。
とくに金融緩和期待で上昇している欧米株は月末の米FOMCにおける利下げが行われるか否かよりも、決算内容で現実に引き戻された時の失望売りが大きくなる可能性もありそうです。
ただし、ビットコインの動きをみると140万円を突破して直近の高値更新をしてきておりますので、資本市場はまだまだ上値が見込める可能性は十分です。
とくに米国株はビットコインが高値を取ると、遅れて高値を取ってくる傾向もありますので、日本株だけでなく他のリスク資産の動きなどにも目配せしながら取り組んでいきましょう。
【 相 場 の 格 言 】
『一徹張りは貧乏神』
それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日ご紹介した銘柄】
テルモ(4543)
第一三共(4568)
執筆者:加藤あきら
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