地合い悪化でも狙いたいのはやはり内需株か
3連休明け軟調スタートとなった本日はマザーズ銘柄が大活躍となりました。
けん引役となったそーせいG(4565)をはじめ、UUUM(3990)、ロゼッタ(6182)も商いを伴って大幅上昇、フィル・カンパニー(3267)も含めて先週末の決算が好感されました。
企業決算によって激しく動いている様子から察するに、発表手前側での期待買いはだいぶ手控えられていたことが窺い知ることができます。
下旬に控える決算シーズンが本格化してくる頃には、おそらく先回り買いも入りやすくなってくるのかもしれませんが、今のところ投資家はだいぶ慎重に身構えている姿勢が伝わってきます。
外部要因も積極的に仕掛けづらい雰囲気が漂っていますので、無理もないことでしょう。
連休中は参議院選挙の話題のほかに韓国との貿易取引で優遇措置を廃止する報道が目につきましたが、実際のところそれほど株価の上値を抑える要因とはなり得ないと考えます。
そう考えると、直近の上値の重さは何なのかということになりますが、足元で気になっているのはイラン含めた中東情勢がどうもきな臭いことです。
もしかしたら、米国が直接手は下さないにしても開戦の口火が開かれる可能性もあり、そこに当然日本もペルシャ湾を運行するタンカーの護衛を自国で賄うことになるのか改憲論議も盛り上がってくることが予想されます。
つまり、冒頭では決算発表のミクロの面に目を向けておりますが、市場全体では極めて政治色の強い市場動向になっているとみなければならないのではないかと考えています。
株式投資において“遠くの戦争は買い”と言われますが、やはり外部環境に左右される銘柄選定は避けるのが無難です。
そうなってくると、自然に内需株に触手が伸びることになり、好調な不動産関係で日本リビング保証(7320)やリーガル不動産(3497)、あるいは切り返し狙いでリビン・テクノロジー(4445)などに目を向けておいてもよいかと思っています。
さらに、ゲーム関係で本日材料動意したメディア工房(3815)をはじめ、エムアップ(3661)やトーセ(4728)など現実世界の生々しい地政学リスクとは無縁の分野に目を向けることは、ある意味で株式投資の真理をついているのではないかと思うのです。
あとはE・Jホールディングス(2153)が決算高した連想から、福井コンピュータ(9790)や日本国土開発(1887)など「国土強靭化」に適う銘柄選定も妙味がありそうだと思いませんか?
【 相 場 の 格 言 】
『短期は長期の縮図、長期は短期の拡大図でもある』
それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日ご紹介した銘柄】
日本リビング保証(7320)
リーガル不動産(3497)
リビン・テクノロジー(4445)
メディア工房(3815)
エムアップ(3661)
トーセ(4728)
E・Jホールディングス(2153)
福井コンピュータHD(9790)
日本国土開発(1887)
執筆者:加藤あきら
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