調整をいち早く終えた銘柄が頭角を現す
電気通信工事大手でNTT向けを強みとして通信インフラ事業を手がけるが、その領域は土木・建築、電設、再生可能エネルギ―など様々な社会インフラにまたがって広く展開。BPMやRPAなどDX(デジタルトランスフォーメーション)推進やクラウドサービスの提供などを通じてオフィスICT化にもビジネスを広げている。また、国内だけでなくフィリピンやシンガポールにおいても電設工事やデータセンター、携帯電話基地局の設備工事を手がけている。
業績面においては5/14に前期実績を発表、売上高は23.8%増収だが販管費がかさみ利益面は減益となった。今期ガイダンスでは増収増益を示して過去最高業績の更新を見込むが、償却費負担も増加しており、今後の受注高が回復によって費用増をこなして利益を伸ばせるのか収益力が試される。
株価は3/17安値1906円を底値に4月にはコロナショック以前の水準を回復する戻りの強さをみせた。上記の決算発表と前後して業績下方修正やらで売られる場面もあったが5月下旬には調整完了して持ち直す動きが出ている。足元の市場は過熱感を冷ましながら方向感を決めかねている中で、すでに調整を済ませた同株が水準を切り上げてくる展開が予想される。
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