Watch dog = 犬を見る?笑
週末版第1回目は、株式投資に臨まれるうえで、基本中の基本でありながら、なかなかあらためて考える機会が無いままになってしまいがちな、「理論株価」の導き出し方について、「Watchdog」的な目線と切り口から、お話してみたいと存じます。
株価 = EPS(1株当たり純利益) X PER(株価収益率)
基本中の基本です。
ただ、これは経済学上の理論なので、もうちょっと、実際の投資行動に沿った現実的な「言い回し」に換えてみます。
予想される理論株価 = 予想EPS X 予想PER
少し現実的になりましたでしょうか。
いえいえまだまだです。
「業績予想」から導き出される理論株価 = 「予想」EPS X 「予想」PER
だいぶ現実的になりました。
ここから、もう少し個々の要素を分解してみます。
株価が構成される要素は決して「業績」だけに限定されません。
いわゆる「外部要因」が株価の構成に与える影響は想像以上に大きく、例えばNY株式市場で、昨年のコロナ禍に、私自身、過去に一度も経験した事がなかった、サーキットブレイカーが発動されるほど大幅に相場全体が下落する時には、、「理論株価」という考え方はワークしません。
次に、EPSもPERも「予想」である点にも注目していただきたいと思います。
会社計画等で示される予想EPSに関しては、かなり信憑性が高い数字として捉えられますが、予想PERに関しては、上に挙げたような「外部要因」の中でも、「トレンド」や「テーマ」や「センチメント」や「温度感」の影響を受けやすいと言えましょう。
なによりも、あくまで「予想」ベースでしかありません。
では、その「予想」から、できる限り不確実性というリスクを排除するようトライしてみます。
アナリストは会社取材等を通して、企業側から示された業績見通しが、果たして「妥当」であるかを、セグメント等の細部に至るまで分析し、予想EPSが達成可能かどうかを導き出します。
他方、予想PERに関しては、過去の傾向や、同業種同セクター同タイプの他銘柄との比較等を考察する事になりますが、ここで重要なのが、「市場Watchdog」による、「場味」等の感覚的な情報インプットです。
Watchdogが鼻と肌で感じた、相場の体温や、違和感や、不思議に思った事を、インプットとしてご紹介する事で、外部要因の影響を受けやすいPER面の、中でも「トレンド」や「テーマ」等にも敏感になっていただこうと思う次第です。
もちろん、お伝えするインプットが「ノイズ」にならぬよう、十分留意してまいります事は言うまでもありません。
もう、ご理解いただけたものと思います。
「Watch dog = 犬を見る」ではなく「Watchdog = 番犬」です。
私は個人投資家の皆様の「番犬」として、市場の動きを注視し続けたいと存じます。
執筆:木村泰章
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