相場の「安心材料」をご確認下さい
マーケットは、主に経済指標(業績)などの実態のある要因(ファンダメンタルズ)によって動くが、投資家の心理(センチメント)もマーケットに大きな影響を与える。
センチメントが良好の場合には株高、悪化の場合は株安となることが多い。
市場のセンチメント状況はVIX指数を見ることで把握が可能だ。
【VIX恐怖指数とは】
将来の相場に対する投資家心理を反映する指数とされており、VIXの数値が高いほど投資家の先行き不透明感も強いとされる。
通常は、15から25の間で推移することが多いが、今回のオミクロン株の出現など相場の先行きに大きな不安が生じた時には、この数値が大きく上昇するという傾向がある。
12/3のVIX恐怖指数は、30.67 +9.73%
オミクロン株の登場前は概ね15~25のレンジに収まっていた。
センチメントの悪化が窺える
2020年3月のコロナショック当時は一時80を超えていた。これは未知のウイルスに対するセンチメントの急激な悪化が影響したと思われる。
【まとめ】
センチメントによってマーケットが大きく上昇あるいは下降する時、その動きにファンダメンタルズ要素を伴わない場合には、短期間で収束するのが特徴で、元のマーケットに戻るのも早い。
直近では政権交代による期待から相場全体が大きく上昇したが、これもセンチメントによる影響が大きいと思われる。
また、値動きの要因としてファンダメンタルズが絡む場合には、それが解消されない限り、戻りの鈍い展開が続くのが特徴だ。
ファンダメンタルズに関しては、日経新聞が12/3に「2022年3月期は上場企業の5社に1社にあたる399社が最高益となる見通し。」と発表している。このことからもコロナ禍においても稼ぐ力を高める企業が増えていると思われる。
今回のオミクロン株による不確定要素はセンチメントの悪化と、今後の業績にも影響を与える可能性があることから厄介な問題と言えそうだが、オミクロン株の不確定要素は、日を追うごとに解明されており、影響が限定的となれば上述したように元のマーケットに戻るのも早そうだ。
【気になる指標】
@バルチック海運指数
171ポイント+1.8%
上昇継続。
海運株は連日で物色される。
同指標の動きは毎朝チャックするべし。
調整となれば海運株の下げ足も早いと思われる。
【大型株のご機嫌チェック】
東京エレクトロン(8035) ご機嫌
ファーストリテイリング(9983) ご機嫌
ソフトバンクG(9984) 不機嫌 ※日経平均96円押し下げ
■Wウオッチ銘柄■
・INCLUSIVE(7078)
執筆者:W
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