皆様、日々の株式投資へのお取り組み、ご苦労様です。

お暑うございます。

猛暑だというのに、電力不足が深刻化し、原発再稼働の思惑から、本日は東京電力HD（9501）が、売買高ランキングで1位、売買代金ランキングでも8位となる大商いとなりました。

特定の政党を支持したり、批判するつもりは無く、あくまでも私見である事をご了承いただきたいと存じますが、地震やウクライナ問題を筆頭に様々な「複合要因」による電力不足であるような一般認識が主流ながら、個人的には完全な「政策ミス」だと考えておりますので、この度の選挙戦で大いに議論してもらいたいと思う次第です。

そもそも、電力不足については以前からたびたび指摘されておりました。
しかしながら、だから原発再稼働に賛成だ、というわけではありません。
確かに、2022年3月16日に起きた福島県沖を震源とする最大震度6強の地震の影響で、東北地方の火力発電所が休止されていた事も、電力供給不足の一要因ではありましょうが、
個人的には、足元で慢性的な電力不足を引き起こしている1番の原因は、電力の安定供給に責任を持つ「主体」が、国（政府）であるのか、電力会社であるのか、はっきりしない点にあるように思います。

2016年4月の法改定で「発電所の休廃止」が「許可制」から「届出制」にかわった事をご存じでしょうか？
例えば、採算がとれないと判断した発電事業者が火力発電をやめたいと思えば、国（政府）の「許可」がなくとも、「届出」するだけで休廃止できるようになった事になります。
ゆえに、国（政府）は火力発電の休廃止をコントロールできなくなっているわけです。

一方で、世界的なカーボンニュートラルシフトの影響で、太陽光発電や風力発電など、代替発電や再生エネルギーが注目され、いわゆる「電力自由化」が推進されました。
電力自由化前は、大手電力会社は必要とされる電力をある程度まで採算度外視で確保し、価格よりも安定供給が優先されていましたが、自由化後は、各電力会社は自社の利益追求を最優先し、採算があうかどうかこそを基準に設備投資計画を進め、安定供給にとって必要な火力発電も採算にあわないと判断すれば休廃止する、という選択肢が「許される」ような状況となっていました。

ゆえに、「電力の安定供給」という大命題は、一体誰が主導し管理し責任を持つのか、
そこが国民にとって見えなくなってしまった感が強いように思います。

太陽光発電や風力発電などの代替発電や再生エネルギーがいくら増えても、それらはあくまでも「代替」の域を出ません。
なぜなら、太陽光や風力は天候によって発電量が大きく左右されるからです。
「不確実性＝リスク」が、ライフラインの根幹である「電力供給」にあってはならないのですから、当然ながらバックアッププランとして、「無難な」火力発電という選択肢を準備しておく必要があります。
「電力の安定供給」は、カーボンニュートラル以前の社会インフラの根幹であり、現に、クリーンエネルギーの旗振り役だった欧米は、ロシアによるウクライナ侵攻による資源高を受け、次々と火力発電や原発にシフトする動きを見せています。

新型コロナ禍で停滞していた経済活動の再開に伴い、電力需要は今後も増加するでしょう。
「節電」だけでは全く「火消し」の効果はあがりません。
「供給量」を抜本的な対策をもって上昇させなければ、今後も慢性的に電力不足は続くでしょう。
そうなると、日本はもはや「先進国」とは呼べなくなってしまうかもしれません。
「電力が足りないので節電してください」とか、「節電に協力してくれたら節電ポイント差し上げます」じゃ、問題は解決しません。
そのうち、「太陽が出るよう、風が吹くよう、国民の皆さんで祈りましょう」なんて、言い出すかもしれませんよ！笑

是非とも選挙戦で各政党が徹底的に議論を戦わせ、かつ、その議論の熱が冷める前に、電力供給量を引き上げる為の速やかな政策発動を願いたいと思います。


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個人的に気になっている銘柄
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◆シーズメン（3083）

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　単発スポット銘柄の見解
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◆≪まんもす藤井。のビッグマネー銘柄（****）≫
方向感の定まらない相場の中で本日は大幅高！
目先の底打ちは確認できたように思います。

◆≪億男Wのダブルビクトリー銘柄（****）≫
こちらも本日大幅高！
億男Wの目利きはさすがです。

◆≪アナリスト木村の七福神銘柄（****）≫
上に挙げたシーズメンの影響もあるのかも？
25日移動平均線を上抜き●●●円台の上伸に拍車がかかりそうです。



執筆：木村泰章