私の昨日のランチとディナーの事。
相場をウォッチする以外に会員様対応や営業や執筆作業が山積みな為、ランチは手早く済ませたいので、とあるファミリーレストランに行きました。

オーダーは席からパッド経由で行い、自分で水とスープを用意して待っていると、ランチを運んできてくれたのはロボットでした。
自分でランチをテーブルに並べて、いただきます。
セルフサービス＆デジタル注文＆ロボ配膳です。
お会計もセルフでクレジットカード決済。
お手頃価格で、「おひとりさま」のクイックランチにはもってこいですね。

夜は通勤に使っている都営地下鉄を途中下車し、駅チカの中華料理屋さんで大好物の麻辣刀削麵をいただきます。
「ここ空いてますか？」
「どこでもお好きな席にどうぞ」
「麻辣刀削麵ください」
「大盛り無料ですけど大盛りにします？」
「はい、お願いします」
「お飲みものはお水で良いですか？」
「はい、お水で結構です」

アタリマエのやりとりのように思えるかもしれませんが、実はそうでもないのです。
現にランチはセルフサービス＆デジタル注文＆ロボ配膳で人との会話はゼロ。
ひと昔、10年くらい前には、「中華料理店ではサービスを期待するな」とさえ言われていたほど、特に、中国人の方々が経営なさっている料理店は、「粗い」対応の方がアタリマエだった印象がありますが、今や、中華料理店の方がよっぽどサービスは「妥当」もしくは「向上」しているような気さえします。
お会計時、「902円ですけど900円で良いですよ」
こんな「オマケ」に、最近では滅多に出くわす事が無くなっちゃった気がします。

経費削減、費用対効果改善の為に、製造業が省人化に舵を切り、AIを導入したりDX化を推進するのは理解できます。
でも非製造業、特にサービス業が効率ばかりを気にして、「対人接客対応」を省略・簡素化し始めると、何ら特別感の無いサービスにお金を払おうという人達は徐々に減っていくと思います。
良い意味でファジー＝自由裁量が残されていて、それが消費者の小さなお得感につながり、リピーターの獲得につながるわけです。
たった2円の取り扱い方で、お店に対する印象は大きく変わる可能性さえありましょう。

ある著名なストラテジストは、コロナ禍以前、世界が低インフレに悩まされていた背景・要因を、「テクノジーの進化」、「人口動態」、「世代間の思考」、「グローバル化」と分析なさっていました。

・機械が人間の肩代わりをする作業が増えて生産性が上がり、人の関与が減った分、賃金の上昇を抑えられインフレが進まなくなった。
・高齢になるとあまりカネを使わなくなり、世界で一番高齢化が進んでいる日本が世界で一番デフレが進んだ。
・「モノを買いたい」「所有したい」という欲求が少なく、シェアリングエコノミーでは需要が抑えられ、物価は上がらない。
・交通網やデジタルネットワークの普及で世の中が狭くなった為、低賃金でつくったモノが世界中に出回り価格は下がっていく。

対価をいただけないならサービスしない、とサービス業が「徹底して」しまうと、何とも味気ない世の中になり、人と人の関わり合いが薄れてしまいます。
何もかもが機械的な対応になるにつれ、人の関与や生産性に疑義が生まれて、だからこそ人を使わないという選択肢が考慮され、だからこそ賃金は上がらなくなるわけです。
いわゆる「社会構造の変化」ですね。

サービスは存分にしてもらいましょう。
そのサービスに対する御礼のつもりでキッチリお金は使いましょう。
「カネは天下の回り者」と申します。
会員様各位がお財布の紐を締めれば、その分、皆様に回ってくるお金が目減りしてしまうかもしれません。
経済活動ってそういう事じゃないでしょうか。

昨晩の私はどうしたか？
1000円札を渡して、「おつりは要りません。おいしかった。ご馳走さま！」とお店を後にした事は申し上げるまでもありません。



執筆：木村泰章

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　個人的に注目している銘柄
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◆不二家（2211）
◆キーコーヒー（2594）
◆マルゼン（5982）

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　私のコラムで紹介した銘柄
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◆BTM（5247）
IR開示を材料として一気にストップ高！
次は【億男W会員銘柄】に買いが向かうかも！

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　単発スポット銘柄の見解
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◆≪ゴッド・オブ・テンバガー≫
大幅切り返し！
株価が底入れから反転局面に進むサインと見ます。

◆≪木村泰章のザ・カリナンダイヤ銘柄（****）≫
上昇ペースが急激だった割に高値圏での値持ちは充分との印象です。
引き続き、数日中にも第1ターゲットをクリアしてくるものと見ています。

◆≪木村ゴールド会員銘柄（****）≫
何度も上値を試しては反動安という繰り返しで、そのうちビヨ～ン！と上抜けるものと楽しみにしております。