株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

(一社) 人工知能学会:18801(公社)日本証券アナリスト協会:01159

あすなろ投資顧問

2023-04-25 10:20:00

投資教育コラム

【相場を観測する】チャートを用いて詳しく解説します!(第42弾)

~相場の観測~

【日経平均株価(週足)】=上値トライへ=

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 前回は「早期値幅が伴う切り返しが重要」(記:3/17)として、以下のように述べた。
前回の『着眼大局着手小局No.41』はこちら

「安値(R)25,716円からの上げは、一呼吸を入れて即座に切り返し28,623円と上伸した。ただ、新たな上値抵抗(EとO結ぶ)ラインの影響を受ける格好で、上げ10週目に上髭の出現で急反落し、やや下向きを示唆する経過となったことから下げ幅が拡大せず、早期に値幅の伴う切り返し(反動高)を入れることが重要となっている。」とした。

 実際には、高値(S)から3週目(両端入れ)の安値(T)26,945円から切り返し上値抵抗線を上回った。また、安値から5週目に3月の高値(S)を上回り、上げ基調継続となった。
 よって、現在は上値トライの経過となっている。

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【日経平均株価2022-23(日足)】=上値の壁に挑戦=

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 前回は「下方向示唆、強弱観対立」(記:3/17)として、以下のように述べた。
「安値(H)27,104円、下げ幅592円(G~H)から切り返した。3月3日に前高値(G)27,696円を上回り同時に急伸。3月9日には高値(I)28,623円と上伸した。また、11月高値(E)28,383円を上回り8月高値(C)29,22円をうかがう経過となった。ただ、上げ幅2,907円が前値幅2,979円(22/2/10~3/9)や、安値切下げ値幅221円(D~F)を高値(E)に上乗せした、上値水準28,604円の影響を受ける格好で急反落した。さらに、前下げ幅592円(G~H)や733円(安値Fからの初動)を一気に上回り、安値27,010円(3/16:ザラバ安値26,632円、ザラバ・ベースの下げ幅2,102円)と急落し27,000円を攻防する動きとなった。ただ、前安値(H)27,104円を下回り下げ幅も1,613円となったことから強弱観対立の台頭(懸念)では値幅(価格変動)が伴いやすい経過となっている。一方、生じやすい反動高値幅は、①592円、②733円、③809円、④1,074円、⑤1,184円などが挙げられる。また、高値(I)28,623円を上回ると昨年8月の高値(C)29,222円を試すほか高値を探る経過となる。」とした。

 実際には、高値(Ⅰ)28,623円からの下げは安値(J)26,945円、下げ幅1,678円(調整7日)を境に切り返した。また、戻り高値28,287円(4/4)、安値27,472円(4/6)と2日の調整を経て切り返し、4月18日には3月高値(I)28,623円を上回り下値切上げ(F<J)を経て、直近高値28,658円(4/18)、安値(J)からの上げ幅2,942円と上伸したあと騰勢が一服している。

 よって、現在は昨年8月高値(C)29,222円をうかがう経過となっている。その場合の上値は、以下の水準が挙げられる。
(1)28,925円=J+(G-F)
(2)29,167円=F+(C-B)
(3)29,391円=J+(E-D)
(4)29,612円=J+(E-F)
(5)29,852円=J+(I-F)
(6)30,301円=I+(I-J)

 ただ、安値(J)以降の基調を維持するには、反動安値幅が592円ないし815円程度に収まることが大事となる。これらを上回ると下げ幅(1,184円、1,342円など)の拡大につながりやすく、下値を探る経過となる。

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【TOPIX2022-23(日足)】=3月高値の更新が焦点=

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 前回は「前下げ幅水準の維持が重要」(記:3/17)として、以下のように述べた。
「安値(H)1,975pで踏みとどまって切り返した。3月3日に直前の高値(G)2,001pを上回ると同時に急伸。9日には高値(I)2,071pと上伸した。ただ、上げ幅203pが下げ幅204p(22/2/10~3/9)の影響を受ける格好で反落した。直近値は1,937p(ザラバ安値1,910p)と、下げ幅が一時161pへ拡大したあと前下げ幅150pの影響を受ける格好で値を戻し134pとなったこと、高値(I)前後の急騰急落、窓開けの動きとなったことから下向きが示唆された。さらには強弱観対立の台頭(懸念)では、値幅(価格変動)が伴いやすい経過で前値幅水準の維持が焦点となっている。一方、生じやすい反動高値幅は、①26p、②36p、③42p、④65p、⑤77p、⑥87p、⑦91pなどが挙げられる。」とした。

 実際には、高値(I)2,071pからの下げは、安値(J)1,929p、下げ幅142pと前下げ幅150p(E~D)の範囲内にとどまって切り返した。4月4日高値2,022p、6日安値1,961p経て18日には2,040pと安値(J)から3波動構成で上伸した。

 よって、現在は安値(J)1,929pからの戻り基調の進行から、3月高値2,071pの更新が焦点となっている。その場合の上値は、以下の水準が挙げられる。
(1)2,054p=1,961p+93p
(2)2,079p=J+150p
(3)2,083p=2,022+61p

 ただ、安値(J)1,929pからの上げ(戻り)基調を維持するには、反動安値幅が26p、36p、42p、61p程度に収まることが重要となる。
※下値水準につては、示現される高値から値幅を差引いて求める。

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【マザーズ指数2022-23(日足)】=上げ基調復帰が重要=

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 前回は「方向観を探る」(記:3/17)として、以下のように述べた。
「2月高値(F)794p以降は、安値(G)736p、高値(H)776pを経て736p(3/16)と推移。直近値は762p(3/17)、上げ幅25pとなっている。保合いが進展するなか安値736pで抵抗をしていることから、高値(H)776pを上回ると前高値(F)や(D)を試す動きにつながりやすくなる。また、高値(D)806pを上回ると三波動(C~D~E~?)入りの経過となる。ただ、直近の安値(G)736pを下回ると下値を探る動きが進展することになる。」とした。

 実際には、2月高値(H)776p以降は、下限を730p台、上限を760pに一進一退のボックスとなっている。
 よって、現在は方向を探る経過となっている。ただ、高値(H)776pを上回ると前高値(F)794pを試す動きにつながりやすくなる。さらに、同高値を上回ると上げ(戻り)基調の復帰から昨年12月高値(D)806pトライへと進展する経過となる。その場合、主な上値は以下の水準が挙げられる。
(1)788p=I+(F-G)
(2)803p=I+(B―C)
(3)820p=I+(F-E)
(4)832p=I+(D-E)

 ただ、直近の安値(I)730pを下回ると下値を探る動きにつながりやすい。その場合、下値は以下の水準が挙げられる。
(1)721p=F-(B-C)
(2)710p=F-84p
(3)696p=G-(H-G)
(4)692p=F-(D-E)
(5)678p=G-(F-G)

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【NYダウ工業株30種2022-23(日足)】=上方向も基調の維持に留意=

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 前回は「下値を探る」(記:3/17)として、以下のように述べた。
「2月高値(H)34,245ドル以降の反落は、一時、32,656ドルと昨年12月安値(E)32,757ドル(下げ幅1,589ドル)を下回ったあと値戻し(上げ幅775ドル、戻り率48.7%)を挟んで急反落し、三波動構成(D~E~F~?)入りとなっている。直近安値(I)31,819ドルは、前上げ(C~D)の半値水準31,657ドルに接近し、戻り高値(F)34,302ドルを基点とする、第3波動の安値を探る経過となっている。一方、下値を探る経過も下値抵抗水準への接近から反動高も生じやすく値幅に留意。値幅は①775ドル、②1,258ドル、③1,589ドル、④1,832ドル、⑤2,588ドル、⑥3,007ドルが挙げられる。また、1,545ドル以上の値幅の発生は反転態勢構築へつながる可能性が高まる。」とした。

 実際には、3月安値(I)31,819ドルからの戻りは、高値(J)34,029ドル(上げ幅2,210ドル)と2月14日以来40日ぶりに34,000ドル台となった。直近は、騰勢が鈍化し33,786ドル(▲243ドル)と推移している。

 よって、現在は安値(I)31,819ドル以降の戻り基調が維持されており、上値を探る経過となっている。その場合の上値は、以下の水準が挙げられる。
(1)34,407ドル=Ⅰ+2,588ドル
(2)34,481ドル=Ⅰ+2,662ドル
(3)34,826ドル=Ⅰ+3,007ドル
(4)35,179ドル=Ⅰ+3,360ドル
(5)35,475ドル=Ⅰ+3,656ドル

 ただ、安値(I)31,819ドル以降の基調を維持するには、反動安値幅が530ドルないし775ドル程度に収まることが重要となる。これらの値幅を上回ると、一旦下値を探る動きにつながりやすく、下げ幅も1,201ドル、1,545ドル、1,612ドル、1,832ドルなどが挙げられる。
※下値については、示現される高値(現在:未確定)から値幅を差引いて求める。

直近の暫定高値(J)とした場合の下値は、以下の水準となる。
(1)33,499ドル=J-530ドル
(2)33,254ドル=J-775ドル
(3)32,828ドル=J-1,201ドル
(4)32,484ドル=J-1,545ドル
(5)32,417ドル=J-1,612ドル

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【ナスダック2022-23(日足)】=一進一退、方向を探る経過=

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 前回は「戻りを試す経過」(記:3/17)として、以下のように述べた。
「2月高値(F)12,200p以降の下げは、値幅310pの戻しを挟んで反落した。ただ、安値(G)11,138pまでの下げ幅1,062p(F~G)は、値幅1,052p(22/5/24~6/2までの上げ幅)の影響を受ける格好となったほか1,161p(C~D)の範囲内にとどまっての反発となった。直近は、11,717p(3/16)、上げ幅579p(戻り率54.5%)となっている。安値(G)11,138pから戻りを試す経過で、高値(F)12,200pの更新が焦点となる。※高値(F)更新は安値(E)から三波動構成(E~F~G~?)入りとなる。また、高値(F)を上回ると下値切上げ(E<G)となり、同時にトレンド(ライン)が発生する経過ともなる。ただ、反動安値幅が310pを上回ると値幅の拡大つながりやすく、直近の安値(G)の維持、または値幅821p程度で踏みとどまるかがポイントとなる。」とした。

 実際には、3月安値(G)11,138pからの上げ(戻り)は、高値(H)12,221p(上げ幅1,083p)と2月高値(F)12,200pを僅かに上回った。ただ、同高値以後は騰勢が一服し一進一退となっている。

 よって、現在は直近高値(H)12,221pと安値11,929p(4/12)の何れをブレイクするかが焦点となっている。高値を上回ると上値を探る経過の継続となる。その場合の上値は、以下の水準が挙げられる。
(1)12,299p=G+(D-C)
(2)12,407p=G+(D-E)
(3)12,695p=E+(B-A)
(4)12,751p=D+(D-E)
(5)13,125p=G+(F-E)

 ただ、4月12日の安値または11,911pを下回ると、一旦下値を探る動きにつながりやすく、下げ幅も551p、821p、1,062pなどが挙げられる。その場合の下値は、以下の水準が挙げられる。
(1)11,911p=H-310p
(2)11,670p=H-551p
(3)11,400p=H-821p
(4)11,159p=H-1,062p
(5)11,105p=H-1,116p
(6)10,952p=H-1,269p



執筆:長森伸行

≪執筆者略歴≫
元山一證券投資情報部次長・国内で「一目均衡表」チャート分析の第一人者。元日本テクニカルアナリスト協会セミナー講師で「一目均衡表」を担当。証券業界に50年間携わった重鎮、自立して儲けられる投資家のインストラクター的な存在。

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