株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2025-04-09 15:15:00

木村泰章の機関投資家が読むコラム

トランプ大統領は裸の王様ではないハズ:家来も皆優秀なハズ

関税発動と言っても、NYは夜中なのですから、多くの投資家がナイトウォッチしているとも考えられず、為替水準も、金利も、株価も、野次馬勢だけが右往左往しているからこそ、変動率が大きくなっているものとの印象です。

さて、私だけに限らず、あすなろのアナリスト陣が常にチェックを欠かさない、国内外の大手証券会社のストラテジスト勢の見解の中に、本日、会員様各位の投資マインドにも追い風となりそうな指摘がありましたので、ご紹介致します。

★日本株限定の税制優遇措置が円安抑制手段として日米交渉の取引材料になるか?★
 
国内大手証券の著名チーフストラテジストの4月9日付けレポートによると、自民党金融調査会長を務める片山さつき参議院議員が「日本株の長期保有に対して相続税の一部免除するなどを検討している」と発言したとロイターが3月26日に報じた点を指摘しています。
日本株限定の税制優遇措置が検討されるかどうか注意を払いたい、とコメントなさっています。

当コラムでも、4月7日に、やや切り口は異なりますが、「株式売買譲渡益課税率の時限付き引き下げ」が株式相場下落の下支えになりえる、というお話をご紹介しました。
しかしながら、日本株限定の税制優遇措置を日米交渉の取引材料とするところまでは考えが及びませんでした。
さすが、大手証券のチーフストラテジストの見解は鋭いですね。


★トランプ米大統領は関税政策を維持するもののFRBの利下げ等により米経済が緩やかな成長を達成する★

同ストラテジストの現時点での米経済の先行きシナリオも大いに参考となりましょう。
4つのシナリオとその確率を想定しておられますが、最も確率が高いとお考えなのが上掲のシナリオです。

1.米国内で関税政策に対する不満が高まり、26年の中間選挙への影響を懸念したトランプ米大統領が、関税政策を修正する
 ⇒確率は30%
2.トランプ米大統領は関税政策を維持するものの、FRBの利下げ等により米経済が緩やかな成長を達成する
 ⇒確率は40%
3.関税引き上げによる物価上昇が中長期的なインフレをもたらすことを懸念したFRBの利下げが十分でなく米経済が景気後退に陥る
⇒確率は20%
4.FRBがインフレ抑制にも失敗し米経済がスタグフレーションに陥る
 ⇒確率は10%

個人的には上記シナリオのうち、3と4の実現確率はゼロに近いと考えており、1の確率を40%、2の確率を60%と見ます。

1については、トランプ大統領にとって、「言い訳」ができれば関税率は引き下げられましょうから、日本を含む米国の貿易相手国との個別交渉により、徐々に功を奏するものと見ます。
トランプ大統領は強気姿勢を崩せないでしょうから、その分、早目にFRBが金融政策の調整を行ってバランスを取るものと考えます。


★5月以降(5月含む)6回開催予定のFOMCのうち、4回で利下げが行われる★

これは、米金利先物の値動きから政策金利を予想するCME Fed Watchによる予想です。
5月6〜7日のFOMCで利下げに動くとの予想の確率は本日5割を超え、据え置き予想を逆転しました。

不確実性の増大により、日米の株式市場の変動率が大きくなっている点を、トランプ政権は将来的な成長の為に不可避と考えている一方、FRBは当然ながら、より「現場目線」で利下げを行い、景気後退に歯止めをかけてゆくものと予想します。

トランプ大統領は「裸の王様」だとは思いません。
もしかしたら、「裸の王様」を演じている可能性はあるかもしれませんが、難しい舵取りを迫られる金融政策を取り仕切る「家来達」も、「王様」に負けず劣らず優秀な方々ばかりで、「王様」の意向に沿った米国第一主義を支えるものと期待しています。



執筆:木村泰章

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 個人的に注目している銘柄
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◆アクシーズ(1381)
◆ガーデン(274A)
◆ハブ(3030)
景況感が悪くても、外食関連はさほど打撃を受けなそうです。
ディフェンシブ性も有している印象。

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 私のコラムで紹介した銘柄
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◆パーソルHD(2181)
下落率は限定的との印象です。
 1月28日のご紹介時からの高値騰落率12.45%

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 単発スポット銘柄の見解
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◆≪億男Wのバブリーヒルズ銘柄≫
 想定どおり、波乱相場の中でも底堅い、理想的なスタートとなりました。

◆≪ぶっ飛び即日公開銘柄≫
 回診レターを配信させていただきましたのでご確認ください。


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