話題のファンドと勝負どころ
先週は繰り返しお伝えしてきた日経平均20000円奪回のチャンスを活かしきれず、今週も新たなリスク要因で上値の重さとの戦いとなりそうです。
今週は市場スケジュールをざっと見ても経済指標やOPEC総会、G7サミットなど一波乱ありそうな重要イベントが目白押しです。
週末には北朝鮮の中距離弾道ミサイル発射の報道があって、またか!と思いましたが、おかげで毎週のように月曜朝イチは為替チェックが恒例のようになってしまいました。
思ったよりも先週末からの為替の反応は限定的で、ドル円は多少落ちて始まったものの111円半ばまで切り返しており、日本株にとっては支援材料になったと思われます。
今日の上昇立役者は指数寄与度も大きいソフトバンク(9984)になるかと思いますが、週末に飛び込んできたビッグニュースで一段高期待が膨らみました。
20日に発表された内容によれば、かねてより話題となっていた人工知能(AI)やIoT分野で次世代を担うイノベーション企業に投資するファンド、「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」設立が完了したとのことです。
その規模は930億ドル超(約10.3兆円)にのぼる大型ファンドとなり、ソフトバンクだけでなく、サウジアラビアの政府系ファンド(SWF)、アブダビ首長国のムバダラ開発公社、米アップル社、米クアルコム社、台湾のフォックスコン社、日本のシャープ(6753)の出資で発足し、思惑材料がいっぱいです。(笑)
その注目度の高さは世界トップレベルで、今後6か月の間に1000億ドル(約11.4兆円)まで上積みさせていく計画のようです。
その中で重要となるキーワードは「情報革命の次の段階の基盤となり得るプラットホームを実現する事業を立ち上げ、または成長する手助け」をするとしていますので、AIやIoTに必要不可欠となるビッグデータを収集するデータセンターや核となるCPUに必要となる半導体設計を担う企業には多額の投資がなされることと思います。
ここから先は、最新テクノロジーに携わる企業の資金調達も活発となり、2000年のITバブル時のように、公募増資や第三者割当増資など発表する企業が増えてくるかもしれません。
やはり半導体ブームは一過性のものではなく、息の長いテーマとなる可能性を秘めておりますので、押し目買いを狙っておくと報われる確率が高そうです。
思い返してみると、ソフトバンクが英アームHD社の大型投資に踏み切ったのもブレグジットで市場が冷え込んでいた時期でした。
稀代の経営者であり、投資家でもある孫社長の信念めいた投資手法は見習うべきところがありますよね。
私たちのような個人投資家でもこれは勝負だ!という瞬間がありますよね。
孫社長はまさにそんなタイミングで仕掛けて業績に結びつけてきたからこそ今があるんだと思います。
私たちには私たちの勝負があり、そんな銘柄も準備万端ですので、明日から始まる【緊急●●銘柄】をお楽しみにしておいてください。
【 相 場 の 格 言 】
『虎穴に入らずんば虎子を得ず』
それでは、明日に希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆:加藤あきら
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