業態変化させる柔軟性をもつ長期上昇波動銘柄を探せ
相場と相場の谷間の時期といいますか、米国の政治も停滞しているような状況では次の相場がいつ来るかいつ来るかと身構えてるだけで過ぎてしまいますよね。
4月のような地政学リスクみたいなのは勘弁ですが、ある程度戻した後のGW明け相場も膠着感が強まっていてやりづらいと思います。
ちなみにお気づきの方がどれだけいるか分かりませんが、日経平均が終値ベースで20000円を超えているのは今年に入ってまだ3回だけです。
マザーズもジャスダックも東証2部などの中小型系の指数も含めて上値追いは終了し、高値圏での横ばいになってきています。
それは個別企業の動きでも似たような現象はよく見られますが、これを打破してくるのはビッグチェンジが起きた時になります。
2015年に東証1部に指定替えしたエムティーアイ(9438)という会社はご存知でしょうか。
エムティーアイはフィーチャーフォン(従来型携帯電話)の黎明期から「music.jp」や「ルナルナ」等のコンテンツ配信を行っていて、スマホを含むモバイル端末向けのコンテンツ配信会社としては有料会員数では国内最大規模を誇る企業です。
また最近はヘルスケアサービスにも注力をしており、「Atleta(アトレータ)」のスポーツ管理サービスや電子お薬手帳や母子手帳など順調に導入を増加させている新規コンテンツも続々と創出しています。
しかし、それだけでは直近ではビデオマーケットを子会社にしたことも話題となりましたが、成長を遂げた背景にあるM&A戦略が欠かせません。
当初は携帯電話の販売やコンテンツ配信などを多角的に行っていたが、やがてモバイル・コンテンツサービスに特化するようになり、2011年頃からスマートフォン向けサービスを本格展開するようになった会社です。
まさに、時流に乗って事業の選択と集中を進め、業態を変化させつつ成長してきた会社ということができます。
2004年にジャスダック上場で、2015年には満を持しての東証一部に市場変更となりました。
今回のビデオマーケット買収は2015年以来の大相場再来の起爆剤となるかもしれませんね。
実はこのようにM&Aを効率的に活用しながら事業ポートフォリオの見直しを進めてきた会社は多いだけに、今後も活発なM&Aで次の事業を獲得していく企業には将来の大化け候補が隠れています。
今週は【銘柄相談フェスタ〜夏を先獲りSP〜】をはじめとして、上記のようなビッグチェンジの可能性がある銘柄を探してみるのはいかがでしょうか。
【 相 場 の 格 言 】
『大利を得んとする時は、小利を争う勿れ』
それでは、明日に希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆:加藤あきら
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