株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

(一社) 人工知能学会:18801(公社)日本証券アナリスト協会:01159

あすなろ投資顧問

2017-06-30 17:00:00

あすなろ相場展望

【アナリスト加藤の相場展望レポート】

本日もお取り組みお疲れ様でした。

平素より『元外資系金融マンのこぼれ話』をご愛読いただき誠にありがとうございます。

朝方の東京市場は昨晩の欧米株安をうけて市場心理を冷やされたのか売りが先行しましたが、思いの外底堅い日本株の動きでした。

ただし、ここ最近では20000円台を堅持してきた日経平均もあまりにもアッサリとこれを割り込んできましたので、ご不安に感じていらっしゃる方も多いように見受けられます。

足元では海外のハイテク株が崩れたことによる地合いの悪化が鮮明となっておりますが、一方で、米金利上昇をうけた金融株やエネルギー株には持ち直しの動きがみられております。

米金利上昇によって為替動向ではドル高円安に傾いており、物色の流れにも変化がみられるようになりました。

世界の株式市場が今後の景気回復期待を背景に軒並み高値圏に位置しており高値警戒感はあるものの、各国経済指標などが示すマクロ的に見たファンダメンタルズは好調が確認されています。

つまり、市場環境は良い状態が当たり前になってしまい、懸念材料が表面化した場合に過敏にストレスを感じてしまうという神経質な展開となっているのが現状です。

そんな中で、米国では何も前に進まないトランプ政治に対して市場も期待感が削げ落ちるとともに、金融緩和縮小などの金融政策が好調な経済に水を差すことになるのではないかと暴落論まで出てくる始末です。

昨年の度々の暴落が記憶に刷り込まれている日本市場では戦々恐々とした動きかもしれませんが、当の米国市場ではブレグジットショック時も、米大統領選挙の時も急落に巻き込まれておりませんので、企業業績の先行きに対しては楽観的な見方をしていると言えます。

だからNYダウやNASDAQが史上最高値をどんどん更新し、上昇ピッチが上がっていたわけです。ここにきてその調整を挟んでいるところにあり、上値追いには追加材料待ちの状況と言えるかと思われます。

逆に日本株はそれほど楽観的に上昇しているわけではなく、ここ最近で上昇してきた銀行株や資源株などは非常に割安な水準にとどまっていると言えます。

これから少しずつこの出遅れが修正されて市場全体を底上げしてくるものと思われ、先行して上昇してきたグロース株を売り、割安な水準にとどまるバリュー株の買いでバランスしてくると思われます。

この動きはおそらく7月中旬〜下旬くらいまで続く可能性があり、その頃にはまた市場の目線は企業業績の良い部分に向かってくるものと思われます。

その間は少し相場の方向感が定まりづらくノントレンド相場になると思われますが、無理に高いところを買うよりも“ボックスの下限を拾う”、あるいは“買う理由のある銘柄に乗る”この2つどちらかの戦略で乗り切っていく必要があります。

よって、今は冷静に市場の動きを様子見して、次の市場の出方を窺う時と割り切るのも大切です。

そこから秋に向かってトレンドの出現を探って買いに転じるのが得策と言えますし、米国政治の方向性も決まってくると期待しておきましょう。

その後は、保有銘柄の良し悪しが鮮明化して二極化する事態も考えられますので、ここからお取り組みの銘柄にはこれまで以上のシビアな選別が必要になってくると思われます。

不透明感ただよう市場環境において今後も投資家の眼差しを集める銘柄は限られてくるに違いありません。

今できることは少しでもキャッシュポジションの確保を優先して狼狽売りではなく、正常な判断の下で見切る銘柄は現金化する必要があります。

その点においては過去のあすなろ銘柄にも同じことが言えます。

あすなろ投資顧問ではただいま皆さまのご質問にきちんと答えられるアナリスト陣を取り揃え、ご相談も広く受け付けております。

これからの相場で儲かるヒントを知りたい方は気兼ねなくご相談ください。直接ご相談いただいた方にだけこっそり伝えられることもあるかもしれません。

また、今週末からは皆さまが気になっているであろう米国市場について、現地に精通するアナリストのコラム連載を開始しております。

米国株の動向はもちろん、新たな視点で日本株を見直す上でも非常に有益な情報を提供できるものと自信を持っています。

あすなろは益々皆さまの投資家利益に資する情報提供に努めてまいりますので、ご期待いただければ幸いです。


【 相 場 の 格 言 】
『急ぐは負け、待つは機あり』


それでは、明日に希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。


執筆:加藤あきら

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