アルインコ(5933)[東証一部]

足場等建設用仮設材の製造・販売・レンタルが主力の大手企業で、フィットネス器具等住宅機器や無線機も手掛けている。周辺領域のM＆Aにも前向きで、中国・タイやインドネシアなどの東南アジアも開拓中。18年3月期2Qは2桁の増益に。

18年3月期通期では売上・経常利益共に過去最高を更新する見込み。なかでも建設機材関連では社会インフラ回収設備や耐震・リフォーム工事など需要は堅調で、新型足場「アルバトロス」やアルミ作業台などの販売が好調に推移している。住宅機器関連においてもアルミ製品の販売が企業の設備投資意欲の高まりから好調に推移した。首都圏での大型建築工事の本格化、東京オリンピック・パラリンピックに向けた建設需要が高まり事業環境は堅調に推移しており、更なる売り上げ増も期待したい。

テクニカル面では、週足において春先からの上昇トレンドに対して38%程調整が入ったが、一目均衡表の基準線に支えられており、また、日足では直近の下降のトレンドラインを上抜けていることで、調整は一服したとみることができ、直近高値1366円を上抜けるか注目したい。

【 同社担当者に今後の見通しや決算内容について聞いてみた！ 】
新型足場の「アルバトロス」に自信を持っており、建設需要の増加を背景に今後も堅調に推移していくものと見込んでいる。従来の足場と比較し、基本性能が向上していることに加え、時代のニーズに合った製品を提供しているとのこと。労働環境の向上、とりわけ現場作業員の体型なども高度経済成長期から変化しつつあり、作業しやすい工夫がなされているという。
東京オリンピック・パラリンピック後の需要についても、極端には落ち込まない見通しで、ゼネコン含めしっかりとした需要の確保を見据えている。


アルインコ（5933）[東証一部]

株価　1216円
業種：金属製品
単元株数：100株
PER：11.62倍
PBR： 0.98倍