GW中も様子見相場が継続
ゴールデンウィーク真っ最中で市場参加者は極めて少なく、全体の値動きは小動きに終始しました。
値上がり・値下がりの数は値下がりが多く、市場平均に対しては売られる銘柄の方が多かったようです。
とくに中小型株は3分の2が値下がりとやや弱さが目立った印象があります。
この連休に入ってからは北朝鮮と韓国の南北会談が前向きな合意で終わったことが伝えられましたが、具体性や真新しさに欠けて市場材料とはなりませんでした。
一方で、東京都内ではデモが繰り広げられている光景がみられるなど、物々しい雰囲気を感じさせるところもありました。
それだけ現政権と反体制側のつばぜり合いも表面化するようになってきたと言えるのですが、ゴールデンウィーク明けには国会運営も前向きなものに変わっていてほしいものです。
市場では先週末の決算発表企業が多かったこともあって、それぞれ織り込む動きが見られた1日だったと言えそうですが、特に東証1部は2ケタの上昇率を記録したのが20銘柄近くに達して強さが目立ちました。
その裏で売られた銘柄も多くあり、中でもソニー(6758)や三菱電機(6503)などはけっこうな下げに見舞われています。
これらを見ると決算内容もさることながら、信用需給なども買い残が多く滞留しているので、売られるとなった時には極端な値動きになりやすいのかもしれません。
どちらもゴールデンウィークに入って家電やゲームの売れ行きは良さそうだったのでこれから巻き返しも見られるのかもしれませんが、目先は需給面の整理に時間をとられることになりそうです。
また、先週のコラムで書いたように物色の中身に変化も起きているようです。
先月好調だった内需株の一角にも売りが目立ってきましたので、安値水準で拾えているポジション以外は放っておくのではなく、買値撤退も視野に銘柄の入れ替えも検討していきましょう。
【 人 生 の 格 言 】
『 自分の失敗すべてから教訓を学ぶには長い時間がかかる。
物事には二面性があるとよくいうが、相場ではたた1つのことがあるだけだ。
強気か弱気かでもはない。正しいか否かということなのだ。
明白なのは強気相場では強気筋、弱気相場では弱気筋になれということだ。 』
(空売りの名手 ジェシー・リバモア)
それでは、明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日紹介した銘柄】
ソニー(6758)
三菱電機(6503)
執筆:加藤あきら
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