決算前のセクターローテーション
朝方は堅調推移だった日経平均も中国の上海株が弱含むと後場から大きな売り物が出て値を消す展開となりました。
ファーストリテイリング(9983)も資生堂(4911)もテルモ(4543)も利益確定売りが出始めたとみてよいでしょう。
いずれもディフェンシブ株に分類される株で日経平均の下落に寄与した上位3銘柄です。
逆に今日は東京エレクトロン(8035)やアドバンテスト(6857)などの半導体株、ダイキン(6367)などの機械株やミネベアミツミ(6479)などの電気株など景気敏感株が買われてきました。
7月の初旬にも似たようなことがあって、アドバンテストなどはそこから切り返してきたわけです。
すなわちディフェンシブ株から景気敏感株への資金がシフトする現象です。
決算シーズンを前に主要な狙いどころを物色しておこうといった、云わばセクターローテーションが起こっているとみてよいかと思います。
かと言って、全部が一気に入れ替わるわけではありませんので、利益が出ているものを利益確定して、割安なものを買うといったポジション調整の類と言えましょう。
そうした中、意外にも中小型株はしっかりとした動きがみられており、これまで大きく売り込まれた銘柄が物色されています。
あすなろの【ハピネステンバガー銘柄】も【あすなろリニア2018銘柄】も【ダイヤモンド富士銘柄】も信用の高値期日売りをこなしながら上値は軽くなってきています。
また、テックポイント(6697)やヴィスコ・テクノロジーズ(6698)など半年以上前にIPOで賑わった銘柄にも動きが出始めてきています。
これから動いてきそうな銘柄が多く目につくようになりましたので、このコラム内でも的を絞って紹介していきたいと思います。
株数などは少しずつでも構いませんので上値・下値を意識しながらうまく立ち回っていきましょう。
まだ傷が癒えていない相場で大勝ちを狙うのではなく、小さな勝ちを積み上げて勝ちグセを養っておくことが重要です。
それが出来ずに大勝ちできたとしてもマグレですぐに資金を溶かしてしまいますし、ポジションをコントロールできるなら大相場に乗った際には大きな利益を手にすることができることでしょう。
【 人 生 の 格 言 】
『 逆境こそが人、そして組織を鍛える。厳しいときこそ人は知恵を出す。 』
(ニトリHD創業者 似鳥昭雄)
それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日紹介した銘柄】
東京エレクトロン(8035)
アドバンテスト(6857)
ダイキン(6367)
ミネベアミツミ(6479)
テックポイント(6697)
ヴィスコ・テクノロジーズ(6698)
執筆:加藤あきら
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