昨日大幅上昇の反動売り
寄り付きは堅調に始まり、続伸期待が高まったのですが、それ以降は積極的に上値を目指す動きは限られた1日となりました。
結局のところは、昨日に続いて薄商いでしたので売り圧力に屈したと言えそうです。
とくに中国の上海株の下げ幅拡大が伝わった後場から急激に動きが軟化し、マザーズ指数は再び安値を切ってしまいました。
昨日の大幅高で市場心理が改善してくるかに思われたのですが、目まぐるしい動きですね。
ただ、そもそものところで現在の市場参加者は非常に少ないですので、限られた投資家の心理状況だけで乱高下してしまっている市場の動きは必ずしもアテにならないでしょう。
将来の株価のゆくえを決めるのは、今の市場で短期取引にいそしんでいる投資家ではなく、秋口を見据えながら市場に戻ってくる中長期投資家たちです。
最近の市場を騒がせているトルコの情勢は、拘束されているアメリカ人牧師の解放と、アメリカ−トルコ間の貿易関税のゆくえにおいて不透明感があり、市場の波乱要因となっています。
中長期の投資家は時間軸に余裕がありますので、不透明感がある間は投資を手控えるはずです。
すなわち、株式市場も為替市場も明確な方向感は出づらい状況になってきたと言えるでしょう。
そんな中、明確に方向感が出ているものがありますね。
この夏の行楽シーズンの時期にあって話題となっている、ガソリン価格です。
レギュラーガソリンの小売価格は約152円と昨対比で20円以上も値上がりしています。
また、足元の企業決算も一巡してきたところで、売上高は伸びているのに意外にも減益になっている企業が多いことが目につきました。
要因はさまざまにあるはずですが、印象としては人件費などの販管費増加が一因としてあります。
つまり、以前にもお伝えしたかと思いますが、インフレの兆候が出始めているのです。
上記の要因は当然、家計や企業の負担増となってしまいますが、実体経済が上向いているとすれば、今後の株高を後押し材料に変わってくる可能性があります。
決算発表を通過して、明日からはいよいよ銘柄の選別物色が始まってくると思われます。何日か続けて連騰してくるような銘柄は要チェックしておきましょう。
【 人 生 の 格 言 】
『 勝ち続けるためには、我々が勝てる市場で戦わなければいけない。 』
(ファナック社長 稲葉善治)
それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆:加藤あきら
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