懐疑的な見方の中で相場は育っていく
米中の貿易協議真っ只中ですが、日本株はその割に底堅い動きです。
昨日の勢いを考えればむしろ伸び悩んだという見方もできるかと思いますが、見直し買いが入り始めた流れは継続しています。
年初来安値をつけたのを見て8/17にご紹介したFRONTEO(2158)も900円を上回ってきています。
7/7の七夕にご紹介したムラキ(7477)も直近の急落から出直り色が強いですね。
昨日に続いて出直りテーマに注目していくとバイオだけでなく、ゲームやAIも物色され始めています。
ここ最近で人気化してるのは、このコラム内でも度々取り上げてきたビリングシステム(3623)をはじめとするQRコード決済ですが、先日ストップ高したメディアシーク(4824)がどうやら需給のカベに苦戦してますね。
市場全体のボリュームが膨らんでくると、こういったカベは一気に突破できるのですが、なかなか上昇が続いていかないところが今の相場環境で難しいところです。
つい先日まで個人投資家の追証がバンバン発生していましたから、そんな一気には資金が回復してこないというのも一因かと思います。
もうしばらくは新興・小型株市場では需給の整理に時間を費やしそうですね。
まだまだ玉虫色の相場ですが、個別物色が徐々に活発化してきていますので、市場の売買代金がせめて2兆円を超えて、先物だけでなく現物市場でも資金が回り始めてくれば、もう少し強含んでくることも期待ができます。
【ダイヤモンド会員】様には市場イベント通過待ちと今の相場環境と今後の展望が届いているかとは思いますが、大方の投資家がそう考えているということは、現在はイベント前のポジション調整とイベント後に向けた仕込みが交錯している状況と言えます。
最後に、私がいつも相場の急変を知らせる緊急メールの中で引用している相場格言を紹介しておきたいと思います。
【 相 場 の 格 言 】
『相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく』
(アメリカ著名投資家 ジョン・テンプルトン)
それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日紹介した銘柄】
メディアシーク(4824)
執筆:加藤あきら
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