今週は米中、来週はブレグジット、懸念は徐々に解消へ
世界的に株高で米国も中国もドイツもイギリスも次々と年初来高値を更新してくる中、日本株もおよそ1ヵ月ぶりに21800円を上回り高値に迫ってきました。
世界が注目の米中貿易協議において、今朝方にトランプ米大統領からは「今後4週間以内での合意を目指す」との発言が飛び出しました。
現在ワシントンで開催されている米中協議ですが、連日にわたって協議進展のニュースが伝わり、合意期待が相場押し上げ要因となっています。
今回は閣僚級協議ですから、もし合意がなされるとしたら米中首脳会談の日程が出てくるはずですので、それが待ち遠しいですね。
今回はトランプ米大統領と中国の劉副首相との会談で、もしかすると習主席とのスケジュール調整に入ったのか、そもそも現時点では実務者レベルでの折り合いがまだついていないのかはまだ不透明です。
この調子だと次回も延期される可能性は否定できないわけですが、今日の市場物色をみると期待が剥げ落ちたわけでもなく、外需株‐内需株のどちらともない、結局は個別でみていく展開になっています。
ただ、現時点で分かっている材料から判断できることは、今回の会談前後で中国側の譲歩を引き出したことからも間違いなく進展はしているということでしょう。
足元ではバイオ株崩れの余波からかマザーズ指数は冴えませんが、ジャスダック指数、東証2部指数ともに堅調で、主力株の復活で中小型市場から資金が移るかと思いきやそうでもないようです。
今日はおそらく短期筋主導だったかと思いますが、IPS(4390)が週末にもかかわらず商いを膨らませました。あとは材料動意の前田製作所(6281)ですよね。クボテック(7709)は仕手株っぽい動きで、取り扱いの難易度は高そうですね。
物色先が散らばっているので、的を絞りにくいですが全体的にじわじわと水準を上げてきているイメージです。とくに足元で海運株が反発してきていることは非常に良い買いサインと言えます。
元々、今年に入ってからの相場は短期的に話題性のある内需株トレードと、外需株は長期で時間をかけながら拾っていく投資スタイルが有効策ですので、それぞれの特徴に合わせた取り組みを続けていきたいですね。
自分が何をやっているか分からなくなってしまった時には、投資する前の考えを振り返って確認する作業が大事です。
自分が今立っている場所が分からなくなると自分のトレードを見失いますし、時間軸もバラバラになります。さらに、どこで買ってどこで売るか以前に何故買ったのか?の投資の目的すらも見失ったりします。
人気化している株なら尚更ボラティリティが高いですから適時適切に、さらに機敏な投資判断を下していかなければなりません。
人気化する前に先手、先手を打って先回り買いしていきましょう。
とくに今月は大型10連休が近づくにつれ、足元の相場は売り方の買い戻しで逆回転現象が起こりやすくなっています。
来週の日本株が高値を更新する流れがくることに期待しつつ、個別株は仕込み場でしっかりと仕込んでいきましょう。
あすなろイチオシの【ザ・パーフェクトオーダー銘柄】もいつも以上のペースで参加表明いただいていますが、当の銘柄も非常に良い感じでの推移で楽しみです。
まだご覧になられていない方は是非この週末の間にご確認ください。
【 相 場 の 格 言 】
『建玉の損益計算すべからず、利食い急がれ損は見切れず』
それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日ご紹介した銘柄】
IPS(4390)
前田製作所(6281)
クボテック(7709)
執筆:加藤あきら
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