米国の対中関税発動で乱高下する相場、来週以降の買い場は〇〇日から
大型連休明けに久しぶりの反発が見られるかと思いきや、後場から米国が中国に対する追加関税発動のニュースが伝わって下げに転じてしまいました。
今朝方のオプションSQは21451.91円で、3月のメジャーSQ水準まで出戻ってきた感じになっていますね。
【加藤あきらのビッグマネー銘柄】にご参加いただいている方には朝方のフォローと重複してしまいますが、とても重要な内容ですので共有しておきたいと思います。
―以下、本文―
本日は朝方に算出されるオプションSQの清算値を基準として、その後の動きを見極める重要な1日となります。
まず、昨日引け後の動きを確認すると欧州時間で日経先物は欧州株安につれて21000円台まで下落、米国市場の反転で21300円まで切り返しを見せました。
一連の米中通商交渉において、トランプ米大統領が中国の劉鶴副首相から習近平主席の書簡を受け取り、「近く電話会談を行う可能性」と「秀逸な代替案がある」と言及したことにより株式市場の反発につながったとされています。
注目が集まっている書簡の内容や代替案の中身については明らかにされておりませんが、中国の態度に業を煮やしているトランプ米大統領は交渉カードのウルトラCを用意、一部では10日に2000億ドル相当に追加関税を発動すると正式通知したこととは裏腹に、3250億ドル相当の中国からの消費財に対して25%の関税をかけるのではないかといった憶測が飛んでいます。
これは実質的な関税増額になりますので、もし本当ならマーケットにとってはネガティブサプライズとなる可能性がありますね。
本日の日本市場は米国市場の反発を見て短期的な下げ止まりを確認した後、つまり朝方のSQ清算を終えた後に一旦の戻りを試す展開になると思われます。一方で、戻り売りで上値は重いと予想され売り買いが交錯するものと考えます。
また、最近のニュースがあまりにも米中協議や北朝鮮のミサイル発射などに偏りがみられるマスコミにも違和感を感じます。
こうしたニュースが飛び交う裏では何か重要な議論が進められている可能性があり、マスコミはそれをカモフラージュする(視線を逸らす)ためにこうしたニュースを流していると考えておかなければならないでしょう。
よって、今回の戻りは来週中ごろにかけて続く可能性がありますが、慎重に動向を見極めなければなりません。●●●●●●(****)におきましても、無事に決算を通過して企業のガイダンスリスクは何とか回避できましたが、外部環境の悪化にはまだ予断を許さない状況です。
すなわち、お取り組みとしましては●●●●●●(****)に限らず、しっかりと利益は確定して【ポジションを軽め】にしておくことを心がけておきましょう。さらに【強い動きを見せたとしてもついていかず、追加買いも禁止です。】
私が注目しているのはNYダウの次の変化日が今月の26日頃の日柄となっていること、さらに5/13に予定されている日本の経済指標です。ここで「3月景気動向指数」が発表されますが、3月の景気判断が「悪化」となる可能性があります。
さらに5/20に発表予定の「1-3月期GDP速報値」で最も注目度が高いのですが、これによって現在の日本の景気が悪化しているかどうかが重要な意味を持ちます。
どういうことかと申しますと、4月初めに自民党の萩生田幹事長代行が観測気球を打ち上げた『消費増税の延期』にみられる減税も含めた【消費税判断】が非常に重要です。
これはリーマン・ショック級の経済悪化を念頭に【消費増税を問うための衆参ダブル選挙の可能性】が現実味を帯びてくることになるからです。
北朝鮮のミサイル発射をうけて安倍首相が日朝会談に踏み切るだとか、菅官房長官が米国のペンス副大統領やポンぺオ国務長官らと会談に出発したというのは北朝鮮の経済支援の役割を日本が担う可能性があります。
北朝鮮を支援する前に国内の経済を落ち込ませるような消費増税は国民からの支持も得られないと個人的には考えていますので、株式市場は一旦5月~6月にかけて調整するリスクを考慮に入れながら取り組んでいかなければならないと考えます。
私が日頃からポジション管理を徹底する背景にはこうした国際情勢や国内政治における歴史的な転換点の可能性を考慮しているからであり、裏を返せば2012年のアベノミクスが始まった時と同様、いやそれ以上に儲けることができるチャンスを前にしている可能性があります。
千載一遇と言っても過言ではないチャンスを前に投資家が取るべき行動はリスクテイクするタイミングを確実に見極めることに他なりませんので、今一度ご自身のポジションを見直して大相場の予兆を感じ取っておいてほしいと思います。
―以上、引用終わり―
まさしく政治主導で相場が揺り動かされていますし、先物主導ですので単なる売り仕掛けの可能性もありますが、こうなってしまっている以上はSQ明けの動きには要注意と言えます。
政治都合で市場をかき乱されていることに憤りを感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、この先の展開では政治主導で大相場が形成される可能性もありますので、それにしっかりと備えておくことが重要となります。
来週15日以降は、そこから一週間程度かけて買い場が訪れることになるかと思いますので、銘柄を整理しながら余力をしっかりと確保して、決算が良いにもかかわらず売られたGMOペイメントゲートウェイ(3769)やテクマトリックス(3762)、高橋カーテンウォール(1994)みたいな銘柄の下げ止まったところは狙っておきたいですね。
また、銘柄選別が難しいと思っている方には単発スポットの【ゴールデンスピード☆スター銘柄】もオススメです。これをしっかりと仕込んで次の相場が到来する頃には大きな含み益が乗っている状態を目指していきましょう。
【 相 場 の 格 言 】
『株価はもとの古巣にかえる』
それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日ご紹介した銘柄】
GMOペイメントゲートウェイ(3769)
テクマトリックス(3762)
高橋カーテンウォール(1994)
執筆者:加藤あきら
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